今回作品賞を受賞したのは、「オッペンハイマー」。原子爆弾の開発に携わった物理学者のJ・ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた作品でした。
監督は「ダンケルク」等、日本でも高く評価されているクリストファー・ノーランで、彼は監督賞も受賞しました。
「オッペンハイマー」は、ほかにもキリアン・マーフィーが主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jr.が初演男優賞を。さらに編集賞、撮影賞、作曲賞と、計7部門でアカデミー賞を獲得したのです。
さて。今回の主題はここからなのですが、上記の通り、助演男優賞はロバート・ダウニー・Jr.が受賞しました。日本でも「アイアンマン」主演、トニー・スターク役でお馴染みの彼ですが、彼の受賞の際のやりとりが、大変な物議を醸す事態となりました。
アカデミー賞のトロフィーであるオスカー像は、昨年の受賞者から渡される運びとなっています。昨年アカデミー助演男優賞を受賞したのは中国系ベトナム人であるキー・ホイ・クァン。生徒の保護者さん世代には、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」や「グーニーズ」に出ていた子役として覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。
クァンが、受賞者としてロバート・ダウニー・Jr.の名を呼び、オスカー像を持って、ダウニーの登壇を待っています。今年は、オスカー像を授与するクァン以外にも、歴代のアカデミー賞獲得者たち5人もステージに立っていました。
万雷の拍手にこたえるように、登壇中に客席へ手を振ってから、ステージ上がったダウニー。歴代オスカー俳優たちがずらりと並ぶ中、クァンから差し出されたオスカー像を、クァンと目も合わせずにさっと掴んで、ティム・ロビンスと握手を交わし、サム・ロックウェルとグータッチを行った後、受賞スピーチに入りました。
全世界に中継されたその映像を見た人たちから。「これではまるでクァンがウェイターかなにかのようだ」「なんて無礼な態度だ」というような批判がSNSに上ったのです。
例年なら、アカデミー受賞者は、オスカー像を渡してくれた昨年受賞者とハグを交わし、感謝を示すのが恒例です。しかし、ダウニーはクァンと目すら合わせず、クァンがオスカー像のあとに渡そうとした封筒にも気づきませんでした。
さらに、主演女優賞の発表でも、昨年の受賞者で、アジア系であるミシェル・ヨーを、今年受賞したエマ・ストーンがスルーしたように見えたことで、さらに「白人によるアジア人差別論」が炎上することになったのでした。
ハリウッドの昔の白黒映画などを観ると、出てくるアジア人は、召使いなどの位置にいることが多く、名前も明らかに中国人に見えるのに「カトー(加藤)」だったりして、個人としてきちんと見られていなかった過去を垣間見ることができます。今回のアカデミー受賞式のダウニーの振る舞いは、まさにクァンを召使扱いしているようにも見えてしまいます。
個人的な見解の述べさせていただければ、ダウニーの動きは、差別の現れだとは思えません。壇上に上がったダウニーは、5人もいるオスカー俳優たちの、誰に挨拶すればいいかわからずに、きょろきょろしながら、目の前の俳優たちに指を指している様子が見られます。おそらく「you? you??」(誰に挨拶すればいい? あなた? それともそちら?)みたいな様子だったのだろうと感じています。
しかし、実際に、アメリカ在住のアジア系住民の中には、仲間外れにされたり、存在を軽んじられたと感じている人々がいて、そのような方が声を挙げたことは事実であるようです。
差別があるかないか。アメリカ在住経験のない筆者にはわかりかねますが、ヒトの脳による顔認識には、「人種効果」と呼ばれる現象があることがわかっています。これは、自らの人種の顔は、他の人種の顔より認識に優れる、という現象です。
周りに「外国人(白人)の顔はみな一緒に見えるんだよね」という日本人、いませんでしょうか? セリフだけ抜き出すと非常な差別意識の持ち主の発言に見えますが、ヒトの脳の顔認識能力が事実セリフの通りであることはいくつもの研究で示されており、これは人種で他人を差別してやろう、という悪意とは何も関係がありません。白人種の方もまた、差別意識の有無に関わらず、アジア系人種への顔認識能力は低いのです。
アメリカ在住の日本人の方が、いつも「きみ中国人?」と聞かれて気分を害する話や、ヨーロッパから日本に旅行している人が「日本人はイギリス人とフランス人とドイツ人の違いをまったくわかっていない」なんて話を、差別の表れとして聞いたことがありますが、それは悪意の表れではなく、脳の機能なのです。
あらゆる差別は根絶するよう人間は努力すべきですが、なんでもかんでも差別だ! よくない! と目くじらを立てることも、正しいとは言えないかもしれません。
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千葉県立高校入試があと1ヶ月を切りました。3年生たちは本当のラストスパートに入っています。
さて、流山教室最寄りの南部中では授業の進度が遅れることが多いですね。
今年度も、1学期2学期と、定期テストの範囲が縮小となるケースが、各学年でありました。
縮小した分は、この後迎える3学期の定期テストに回るわけで、学校授業も、この時期にスパートが掛かります。
授業進度が急に早まってしまえば、満足に理解できないまま、定期テスト――3年生でいえば、受験本番がきてしまう、という事態もが起こり得ます。
城南コベッツ流山教室では、そのような事態を回避すべく、対策を用意しています。
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定期テスト対策授業
城南コベッツ流山教室では、テスト前には、生徒さん1人1人に合わせて、通常授業でもテスト対策を行っています。
また、定期テスト前だけ、特別に授業回数を増やしたいというニーズにも応じています。(定期テスト授業増回は別途料金がかかります)
定期テストに不安がある南部中生のみなさん、保護者の方は、城南コベッツ流山教室(0120-52-7080)までご連絡ください。スタッフ一同、お待ちしています!
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ディズニーがミッキーマウスを初公開した映画が「蒸気船ウィリー」(1928年公開)です。その後、ミッキーマウスは大人気となり、次々と作品が作られてゆきます。
そして、ディズニーランド建設を経て、東京(千葉県浦安市)など、世界中にテーマパークが作られ、ミッキーマウスは世界一有名なキャラクターとして、2023年現在でも、人気を保ち続けています。
今回は、上述の「蒸気船ウィリー」が、パブリックドメイン(知的財産権消滅)を迎えました。今後は、誰でもミッキーマウスを使用して作品を制作できるようになります。といっても、現在ディズニーランドにいるミッキーを自由に使用できるというわけではありません。あくまで「蒸気船ウィリー」で登場させたミッキーマウスのみ、なのです。
現在のバージョンに至るまで、ミッキーマウスには様々なバージョンが存在しています。それらは未だにディズニーが知的財産権を保有していますので、これらを勝手に使って作品を創ることはできません。
ところで、今回のテーマとなっている著作権。これ、そもそもなんなんでしょうか? 何故著作権という権利が必要なのでしょうか? そしていつごろ著作権というものが生まれたのでしょうか?
著作権というのは、作品を創造した者が有する権利です。この権利により、創った人は、自分の創った作品や、それを活用すること、によって収益を得たり、名声を得たりすることができます。(これを著作財産権といいます)また、著作者以外がその作品を扱えないようになると、作品には著作者のみの人間性が表現されるので、著作者の人格的権利を守ることができます。(これを著作者人格権といいます)
こうして作品を創る人に収益、人格が保障されると、その人はその才能を次の作品へと注げるわけです。そうでないと、作品の創造そっちのけで生活費を稼がねばならなくなってしまいます。そうなれば本来創造されるはずの作品ができず、文化的には大きな損失になってしまいます。それを防ぐのが、著作権であるといえます。
そもそも、「著作権」という考え方は、中世までは存在すらしないものでした。なぜなら、複製も手作業である時代には、書籍の作成とその複製の作成に、ほぼ同じコストがかかってしまうからです。例えば古代ローマ帝国時代では、著者に報酬が支払われるケースはあったそうですが、それは一回目の複製までで、複製の複製になると、著作者には何も支払われることはなかったそうです。どころか、普通は著者には、一回目の複製ですら自分の作品に対して何も払われなかったそうです。
その後、中世において、自らの著作を守る方法、複写に対する対策として、とても現代では考えられないようなユニークな方法が用いられます。それが、ブックカースです。
ブックカースとは、何か。というと、これがbook(本)curse(呪い)つまり呪いをかける。ということなのです。自らの作品や、自ら所有していた本の奥付などに、本を盗んだ者に災いが降りかかるよう、呪いの言葉を書いておく、というものです。いわゆるオカルトですが、キリスト教全盛の中世ヨーロッパでは、それなりに抑止効果があったのかも......知れません。
興味のある方は"ブックカース"でネット検索してみてください。実際のブックカースの文言やそれを和訳したものを見つけることができると思います。
さて、その後、グーテンベルクによる活版印刷の発明により、著作物に対して複製のコストが一気に下がることになります。そしてイタリアのヴェネツィア(当時はヴェネツィア共和国)において、最初の著作権法が生まれ、その後各国でも著作権法の整備がされていき、それが洗練されて、現在の著作権法になっていくのです。
世間の人々を感動させる著作物は、往々にして作者の全身、そして全霊をもって創造されたものであります。現代では、電子化によって著作物の複製はますます安易に行うことができてしまいます。翻って著作権保護の法律は、未だ全てが完璧というわけでありません。
安易に著作者からその利益をかすめ取ったりすれば、呪われてしまうかもしれませんね。
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元日の、穏やかな一日に、日も傾いてきた午後4時過ぎ、能登地方を文字通りの激震が走りました。最大震度7、マグニチュード7.6という凄まじい威力に、多くの家屋や建物が倒壊し、日本海沿岸特有の、ほぼ間をおかずにやって来る津波が、能登半島を襲いました。
北陸の厳冬の中、今なお万単位の方々が避難生活を余儀なくされ、ライフラインも復旧していない状態です。
地震国である日本には、これからも甚大な地震は襲い来るでしょう。地震を無効化できるような大それた力を持たない我々は、せめて災害後になるべく被害を抑えるよう備えておくことが肝心です。――という言説は大きな地震の後には定型文のように言われる警句ですが、「備える」とは、何も防災グッズを用意しておく、ローリングストックで非常食を確保しておく、というだけでなく、心構えの面でも備えておく必要があるのだと考えています。
災害情報時にはSNSが大きな効力を持つことは、東日本大震災の際に確認できたことですが、その際にはその負の側面、「デマの拡散」という憂慮すべき出来事も多数起きてしまいました。今回の能登地震でも、デマが拡散されているという報道を見かけます。例えば、「外国人窃盗団が能登半島に集結している(しかも実際には国名まではっきり書かれていました)」というような偽情報が、これは残念ながら現在も拡散してしまっています。
こういった偽情報の拡散は、激甚災害の度に見受けられます。大正時代に起こった関東大震災でも、「井戸の水に朝鮮人が毒を入れた」とデマが広がった、ということがあったようです。そのような悪質な噂話が、現代ではSNSで瞬く間に広がってしまいます。例えば、そんなデマ情報を安易に拡散しない、ということも、「心構えの面での備え」と言えると思います。
人間は、焦ってしまったとき、心が乱されたときに、普段では思いもよらない行動をしてしまうものです。だから、落ち着くことがまず第一。落ち着いて冷静に考えてみれば妙なデマには踊らされない――というのが、このテの話題でよく出てくる解決策です。まあ全くその通りであると思います。筆者も思い返してみれば、冷静さを欠いたために余計な失敗を重ねた記憶がまあ枚挙にいとまがないほど出てきます。つまり、「冷静になる」これは確かに正解ですが、そんなにうまく感情のコントロールが出来るなら、人間は失敗をしない生き物に進化できていることでしょう。......そんな人間、いませんよね。
しかも、SNSは、基本的に口には出せないような心情を吐き出しやすいようになっていますし、そのような使い方をしている人も多いはず。口に出す以上に、これを冷静さでもってストップすることって、大変なことだと思うのです。
そこで、ひとつだけ。ブレーキを踏むタイミングを用意しよう。というのが、筆者の考えです。
そのブレーキとは、「心配」でものを言っていないか。です。
心配する。これは一見、相手をおもいやる心、に、見えます。しかしこれがデマ拡散のひとつの原因ではないのかな? を私は考えているのです。
実際に拡散されたデマなどを見ていると、その文の結びが「注意!」「気をつけて!」となっているものが多いのです。ほとんどの人間は、後ろめたい行為は、やはり気が咎めるものです。ところが、「心配」は後ろめたい行為のカテゴリーに入っていない人が多く、上記のような「○○注意!」 や「〇〇に気をつけて!」といったデマは、良かれとおもって拡散してしまっているケースが多いと思っています。
ですので、今日からでも、「心配する」ということを、「悪いこと、相手を傷つけること」と同じように一旦ブレーキが必要な心持ちなのである。と意識しておいてほしいのです。
親が我が子を心配することは、生物のほんとどが持っている習性であり、子どもの危機管理上、絶対に必要であるものです。しかし、その関係にない他人が他人を心配するということは「本来自由であるはずの他人の行動(意思)を束縛する行為である」と思っておいた方が無難だな、と、筆者は災害時に関係なく考えています。ましてや「心配してやっている」というような心持ちでいると、ろくなことにならないし、災害時には、上記のようなデマを拡散してしまうことになるでしょう。
以上、「心構えの面での備え」について、ひとつ例をあげてみました。能登地方をはじめ、災害に会い、現在も不自由な生活を余儀なくされている方々の、一刻も早い日常への復帰をお祈りすると共に、私たちもまた、来る災害に、モノ、心両面から備えていきたいものです。
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