笹原駅前教室のメッセージ
故ラリー・キング氏のエピソードに学ぶ(城南コベッツ笹原駅前教室:福岡市南区井尻)
2021.03.01
こんにちは、教室長の木村です。
3月は卒業の季節。小学6年生、中学3年生、高校3年生、大学4年生のみなさんは、この春、卒業式を迎え、それぞれ次のステップに進んでいくことになります。
進学や就職などでこれからいろいろと新しい事にチャレンジしていくことになるであろうみなさんに、何らかの参考にしてもらえればと思い、アメリカのラリー・キング氏の話を紹介したいと思います。
ラリー・キング氏は新型コロナウイルスに感染し、2021年(令和3年)1月23日に87歳で亡くなられたのですが、1985年(昭和60年)6月から2010年(平成22年)12月までの25年間アメリカのCNNテレビで『ラリー・キング・ライブ』というトーク番組の番組ホストを務めた名司会者でした。
そのラリー・キング氏ですが、初めはマイアミの小さなラジオ局で雑用係として仕事をしていましたが、アナウンサーに欠員が生じたため、急遽、1957年(昭和32年)5月1日に、ラジオ番組のDJとしてデビューすることになりました。
その初めてのラジオ放送の番組冒頭、オープニングのBGMの音量を少しずつ下げていき、話を始めるタイミングになりますが、ラリー・キング氏はマイクに向かって話し出す勇気が持てず、なんと、BGMの音量を上げてしまいます。
「早く始めろ!」と怒鳴られて、ラリー・キング氏は再びBGMの音量を下げ、やっと話し始めます。
「今のトラブルは事故や災害ではありません。私がマイクの前で緊張のあまり話を始められなかったのです。」と正直に話して、ラリー・キング氏は番組を始めました。
「これでリスナーの心をつかんだ」とラリー・キング氏は後に語っています。
「トークの帝王」の異名を持つラリー・キング氏もラジオ番組デビューの時には緊張のあまり話し出せなかったというエピソードを聞くと、なんだか少し、みなさんも気が楽になりませんか。
これから新しい道に進むみなさんは、初めてのことで試行錯誤するような場面が多々あるかもしれませんが、誠実な態度で物事に臨み、自分の道を切り拓いていってほしいと思います。