2021.01.08
城南コベッツ見和教室、教室長の名越です。
受験シーズンに突入し、生徒さんや保護者の方から
「過去問を・・・」
とお問い合わせいただく事が増えました。
今年、見和教室では過去問を授業で取り扱っていません。
例年では過去問をしっかりと解きまくって対策を行うという流れがどこの塾でも一般的だと思います。
なぜそれをしないのか。
順を追って説明をしていきます。
※以下の文章は中学生以上の生徒さん向けの文章になります
■過去問を解く意味
皆さんが過去問を解く理由は何でしょうか。
それをしっかりと説明できるでしょうか。
勉強もお仕事もそうですが、物事を進めるには根拠が絶対に必要です。
根拠がないままになにかをしていても絶対に上手くいくことはありません。
ですので過去問を解くにしてもその根拠が必要です。
見和教室が過去問を解いてもらっていた根拠は
「傾向と対策」です。
傾向と対策をしっかりと見据えて、大問数に対する時間配分をしっかりと認識していかないと普段の実力が出せなくなるからです。
傾向という言葉をもう少しかみ砕いていくと、それは
「問題の出題傾向」
という言葉に変換されると思います。
要は、入試本番ではどんなジャンルの問題が出題されるのかを知っておこうということです。
英語は長文があって並べ替えがあって・・・数学は関数が出て立体図形が出て・・・・
そういった出題傾向を踏まえて、どの大問をどれくらいの時間で解けばいいのかを訓練するために過去問を解いているのです。
過去問とはそういった意味でやる意義があったわけです。
では何故見和教室では突如過去問を扱わなくなったのか。その理由が以下です。
■出題傾向が変わった
英語は英作文が増え、数学は計算問題がなくなり大問数が減り、6点配点の問題も出てきました。
社会は記述の割合が増え、理科も問題文の文章量が増えて暗記だけでは解けない問題が多くなりました。
国語は2000文字を超える文章が出題されたりと、5年さかのぼってみると、もう全く違うものになっています。
つまり、過去問を解いても今年の出題傾向の対策は出来ないのです。
■私立高校の問題はどうなのか
現在私立高校は県立高校の問題に出来るだけ寄せた問題を作ってきています。
勿論今年の県立高校の傾向はわかりませんので、昨年の県立高校の問題の傾向を中心に作成をしてきます。
この【傾向】というものは単に出題単元を指しているのではなく、記号と記述の問題の割合や文章問題の文字数までしっかりと寄せてきます。
なので、今年の私立高校の入試対策は昨年の県立高校の問題でのみ対策が出来るといっていいでしょう。
同じ学校だからといって私立高校の過去問を沢山解くことは、無意味とまでは言いませんがすごく効率の悪い勉強になります。
解いたとしても傾向が変化し始めた一昨年の入試問題までです。それより前の問題は特に参考にはならないでしょう。
【問題を解く】という行為そのものには無意味という事はありませんので意味はありますが、それであれば不得意単元をしっかりと深堀したほうがいいのではないでしょうか。
■そしたらどうすればいいのか
そうです。その答えを持っているのが見和教室です。
過去問をやることは成果0ではありませんが、今年に限って言えば非常に効率の悪い勉強法です。
関数が苦手だったとしても関数の問題は1年に1問しか出ませんので、10年分解いても10問分しか解けていないことになります。
それがどういうことなのか。
2次関数が苦手だとしたら2次関数の問題を100問解けばいいのか。
それも違います。
出来ない単元の問題は1000回解いても出来るようにはなりません。(いや問題にもよりますが・・・)
ということは、出来ない単元がなぜ出来ないのかという根拠をしっかりと持っていなければなりません。
出来ない根拠を説明できる人は出来るようになっていると思うじゃないですか。
そうです。だから見和教室の勉強は出来るようになるんです。
塾を検討している方も是非知っておいてほしいのですが、皆さんの苦手単元がなぜ苦手なのかを説明できる塾と出来ない塾が存在します。
そしてどうすればいいのかを根拠をもって説明できる塾と出来ない塾があります。
ふわっと
「この辺が苦手そうだから、ここからやれば出来るようになるよ!期間?んーーー・・・出来るだけ早く出来るようになるように徹底的に指導します!」
と言われる場合も多くあります。というか多分大体そんな感じだと思います。
「1次関数があと〇時間くらいで終わるから、その後〇時間かければ2次関数も出来るようになるよ!」
と言ってもらえる塾に入ったほうが先が見える気がしませんか?
見和教室は今、そういう塾になっています。
体験授業も随時受け付けています。
皆さんがいい塾に巡り合うことが出来ますように。