城南コベッツ綾瀬中央教室

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共通テスト英語 2022設問別ポイント解説 ~第5問

2022.10.19

2022共通テスト、リーディングの第5問です。

第1問から第4問は以下のリンクから。
第1問
第2問
第3問
第4問


■第5問
ある人物(Philo Taylor Fransworth)について書かれた文章に答える問題です。
共通テストが始まる前に入試センターから提示されていた試行問題に沿った形式の問題でしたので、解きやすかった問題ではあったと思います。

プレゼンの形式に沿った表をまとめる問題です。

●問1
プレゼンのタイトルにふさわしいものを選ぶ問題です。
選択肢1は「大企業と戦った若い開発者」、2は「高校の先生から開発者として成功するまで」、3は「電気を作る、尽きない情熱」、4は「テレビの未来」
です。
全体の内容は、Fransworthがテレビの技術を考えたものの企業と特許について争って最終的にFransworthが勝利した話ですので、1が正解です。

選択肢2の「高校の先生」は確かに文章中に登場しますが、Fransworthの高校の先生は別人です。選択肢3の「電気を作る」というのは、Fransworthが引っ越した際にgeneratorがあり、それを直す、などの話はありますが、Fransworth自体が電気を発明した話ではありません。選択肢4については特に関連した内容は記載されていません。

●問2
プレゼンの項目「Early Days」を埋める問題です。Fransworthが若いころに何をしたか、何があったかということになります。

選択肢1は「generatorを買った」ですが、generatorは引っ越した先についていたので不正解。
選択肢2は「log cabinを建てた」ですが、log cabinは登場するものの、建てたという記載はありません。
選択肢3は「学校ですべての教科の本を読んで楽しんだ」ですが、これについての記載はありません。
選択肢4は「家族のために家庭の器具を修理・改良をした」で、これは第2段落に記載があり正解。
選択肢5は「畑で働いているときに、電子テレビのシステムを思いついた」で、本文第3段落にジャガイモ畑の様子から電子のイメージについておもいついた記載がありますので、これも正解です。

ということで正解は4,5です。

●問3
出来事を順に並べる問題です。表には、6項目あり、そのうちの4つを答えます。3番目と6番目を答える問題ですので、ある程度本文と比べやすくなっています。

5択あり、1つは本文に記載はありますが、6つ目の項目より後の話ですので、この点に気を付けたいところです。とはいえ、6個目の項目は「RCAがFransworthを訴えた」で、選択肢3は「RCAが第1段階で勝利した」ですので、この選択肢は初めに消去できます。

残り4つを「本文記載順」にならべると、
2「Fransworthが高校の先生とアイディアを共有した」4「アメリカ政府がFransworthに特許を与えた」5「Zworykinが特許を与えられた」6「FransworthがRCAの要求を断った」となります。
ところが、本文をよく読むと、Fransworthが1930年、Zworykinが1923年にそれぞれ特許を得ていますので、選択肢4、5は反対になります。

ということで、2,5,4,1の順が正解です。

【ここに注意】
解説にも書きましたが、出来事を順に並べる問題は、必ずしも本文記載順とは限りません。今回のように時系列が逆転するというケースは十分考えられますので、この点を意識して問題を解くことが大切です。

●問4
プレゼンの項目「Outcome」(結果)について答える問題です。最終的になぜFransworthが勝てたかという問題になります。

本文第6段落に、高校の先生がFransworthが黒板に書いたアイディアを残しておいたことが記載されています。これが選択肢3に一致します。

他の選択肢については本文中に記載がありません。それぞれ、本文中に同様の単語を使った記載もありませんが、使われいてる単語がやや難しいという点が誤答につながるかもしれません。

選択肢1「the acceptance of his rival's technological inferiority」
acceptanceはaccept(受け入れる)の名詞形、inferiorityはinferior(劣っている)の名詞形ですので、「相手企業が劣っていることを受け入れること」のようになります。
選択肢2は「the financial assistance provided by Tolman」
financialは「財政の」です。「Tolmanからの財政的な援助」のように訳すことになります。
選択肢4は「the withdrawal of RCA from the battle」
withdrawalはwithdraw(撤退する)の名詞形ですので、「RCAのバトル(裁判)からの撤退」となります。

●問5
プレゼンの項目「Achievements and Recognition」の3つ目の項目を答える問題です。

本文最終段落に、月面着陸をテレビで見た記載があります(Fransworthと妻がこれを見て振り返っています)。これが選択肢3「私たちに歴史的出来事を生で見ることを可能にした」に一致します。



◆重要単語・熟語・表現

・while ~ing「~している間」
本文第3段落のはじめに記載があります。気を付けたいのは、これは熟語としてとらえるのでなく、正しい使い方を知っておく必要があります。

そもそもwhileは接続詞ですので、いつでも後ろに直接ingを置いていいわけではありません(前置詞の後ろは動名詞ですが、これとは違うということになります)。

一般的に接続詞の後ろの主語+be動詞は省略されることがありますが、これは主節の主語と一致する場合です。具体的にみると、
While working in his father's potato field, he looked ~
とあります。この文の主節はhe looked ですので、whileの後ろはhe was が省略されているということになります。

そう考えるとwhileのうしろのingは動名詞でなく、現在分詞です。

英作文・ライティングで使う際には、気を付けて使いましょう。


・occur to 人 「考えがよぎった」
この表現はもう少し広げて、次の形で使えるようにしましょう。
 It occur to 人 that~
 It occur to 人 to~
It never occured to me.などというと、「思いもしなかった」というようになりますので、このまま覚えておくとよいでしょう。


・patent「特許」
今回のこの文章では、この単語の意味を取れるか取れないかで、内容の理解が変わったのではないでしょうか。この「特許」をめぐっての裁判になっていたので、Fransworthの高校の先生のスケッチが何の意味を持っているかが、「特許」に関連しているとわからないと、高校の先生のスケッチのおかげで(問4)ということも理解しにくいものになったかもしれません。


・provide 人 with もの「人にものを提供する」
このprovideという動詞は使い方が辞書によっても様々表記があるのでまとめてみます。
基本的に正式なのは、
provide 人 with もの
provide もの for 人
です。人と物が入れ替わった時に使う前置詞が異なります。

考え方としては(これは個人的なものですが)、provideはgiveのような第4文型にするのでなく、人・もの、の間にwithがいるというものです。さらに人・ものの入れ替えは、第4文型から第3文型への変換の際のtoかforの主に2択になりますが(askのofは除いて)、このときにforを原則とる、ということになります。

これが原則なのですが、上記にも触れたように、辞書によっては、
・forまたはto
・provide O O (Oは目的語、使える場面があるようですが)
という記載もあります。

ですが、例文として載っているのは、人withもの、ものfor人がほとんどな上、例外を載せていない辞書もありますので、基本的にはこのふたつで覚えておくのがよいと思われます。

個人的な意見では、長文内で見る頻度でいえば、人withもの、を一番多く見かけます。




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