上溝教室のメッセージ
田名中学校の定期試験分析
2022.04.21
昨年度より中学校に新学習指導要領が導入されました。
当教室では定期テストの問題から傾向を分析し、学習指導に反映させておりますが、新指導要領の導入から1年間が経過しましたので、教室での分析の一部を抜粋してお伝えしたいと思います。
① 英語
田名中学校では英文を書かせる問題が多く出されていました。語句を並び替えて英文を完成させる語順整序問題でも全文を書かせたり、中学2年生以上では英作文の出題数が他校に比べて多い傾向が見られました。
このため、語彙の暗記や文法学習は勿論ですが、普段から英文全文を書く経験を積んでおくことが大切になります。
② 数学
田名中学校では教科書に出てくる用語や公式・定理の理解を問う問題の出題割合が高い傾向が見られました。これは、計算力などの技能は勿論ですが、公式・定理の理解をしっかりと身に付けることで、知識を応用できる力を身に付けて欲しいという思いが伺われます。
試験問題は学校で配られているワーク教材の内容を反映して出されているため、70点を目指す生徒はワークのA問題を完璧に仕上げること、70点以上を目指す生徒はワークのB問題で自力で解ける問題を増やせるよう、繰り返し学習をすることが必要です。
③ 国語
田名中学校では語彙、文法、読解など教科書に沿った内容が出される他、読解では教科書に無い、いわゆる初見問題が出される傾向が見られています。昨年は、教科書に載っている「少年の日の思い出」ではなく、作者であるヘルマン・ヘッセの著作である「郷愁」からの出題などが見られました。
初見問題では初めて読む内容をその場で読解する力が問われますので、学校授業の内容をしっかりと理解することに加えて、日ごろから読書をしたり、初見の読解問題の演習をしておくことが大切になります。
④ 社会
田名中学校の社会の地理分野では定期テストで良く出される地名の他、普段はあまり出題されないような地名の出題も見られました。教科書をよく読み、知らない地名は地図で確かめるなど、普段から地図に触れておくことが大切です。また、表やグラフを使った問題が多く出されていますので、表やグラフの読み取りが苦手な人は練習をしておきましょう。
⑤ 理科
田名中学校の理科では教科書内容をしっかり理解していれば得点できる定期テストの内容となっていました。学校で行う理科実験の内容も実験の目的や結果の意味することを把握して実験を行いましょう。
定期テストの傾向は担当する先生によっても変化します。公立学校の場合、3~5年程度で先生が入れ替わりますので、基本的な学習方法は学校によって大きな違いはありませんが、傾向をプラスアルファ意識しておくことで得点アップにつながります。学習の参考になれば幸いです。