城南コベッツ横浜六浦教室

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2021.01.25

追儺(=ついな)とは、大晦日(旧暦12月30日)に行われる宮中における年中行事で
鬼(疫鬼や疫神)を払う儀式、または民間で節分などに行われる鬼を払う行事です。

宮中行事であった追儺は、鬼を払う内容から節分(太陰暦でいえば大晦日に
行われる行事)の豆まきなどの原形のひとつであるとも考えられています。
しかし豆まきについては、日本での追儺の儀式には組み込まれておらず、
鬼を打ち払う他の行事から後の時代に流入をしたものといわれています。

追儺 (「平安朝の生活と文学」 池田亀鑑著 ちくま学芸文庫 P.73より)

十二月の行事としては、追儺(=ついな)が後宮に最も深い関係をもっています。
大舎人寮の官人が、四つ目のある黄金の仮面をかぶり、朱色の衣装をつけ、
片手に楯(=たて)を持って参入し、北廊の戸に出て、大声で無形の鬼を追い、
群臣もまた弓で葦の矢を放つのです。「枕草子」「源氏物語」その他、所見の
非常に多いものであることはいうまでもありますまい。また、節分の夜、
すなわち立春の前夜には、方違(=かたたがえ)の風習があったことが、
「枕草子」や公卿の日記などでわかります。ただし室町時代になると、
豆打ちをして鬼を攘(はら)うことになったので、追儺はすたれました。

※後宮(=こうきゅう) 皇后・中宮・女御(=にょうご)が住まわれ、
更衣・御息所(=みやすどころ)・御匣殿(みくしげどの)などを
はじめとして、内侍司以下の女官が奉仕した禁中の奥御殿のこと
※方違(=かたたがえ) ある方向を忌むこと。わざとその方角を違えて、
別の方角にある家に泊まりに行くようなことも普通に行われていました。

2021.01.23

「今年の立春・節分はいつもの年と何かが違います。」と1月20日に書きました。

「立春」は、二十四節気において「春の始まり」とされる日です。
また、「節分」は季節を分けるという意味の雑節で、本来は各季節の始まりである
立春・立夏・立秋・立冬の前日なのですが、そのうち立春の前日だけが
残ったものとされています。つまり、立春の前日が節分として決まります。

現代の日本では、国立天文台の観測によって、「太陽黄経が315度になった瞬間が
属する日」を「立春」と定めています。
※太陽黄経 0度=春分、45度=立夏、90度=夏至、135度=立秋、180度=秋分、
225度=立冬、270度=冬至ですから、315度というのは、冬至と春分の中間です。

今年2021年の「太陽黄経が315度になる時間は、2月3日23時59分」です。
したがって、「今年の立春は2月3日」「節分は2月2日」になるのです。

実は、立春は1985年(昭和60年)以来、2月4日が続いていました。
37年ぶりに日付が変わったのです。また、2月3日が立春になるのは、
1897年(明治30年)以来、124年ぶりのことになるのです。

2022年~26年の立春の日は2月4日で、2025年だけ2月3日になります。

なぜ、このようなことになるのでしょうか。国立天文台によると地球が太陽を
1周するのには、365.2422日(=365日5時間48分46秒、=1太陽年)と
365日より6時間弱長いのです。4年で約24時間のズレが生じるため、
4年に1度「うるう年」として2月29日を入れて解消していますが、それでも
45分ほど増やしすぎてしまうことになります。(11分14秒×4=44分56秒)

これですと、400年でほぼ3日増えるため、「グレゴリオ暦」はうるう年を
400年で3回減らすことにして、100で割れる年をうるう年にせず、
400で割れる年をうるう年のままとしているのです。

2021.01.22

大学入学共通テスト「世界史B」で、ジョージ=オーウェルの「1984年」を用いての
出題がありました。

「1984年」は、イギリス人作家ジョージ=オーウェル(1903~1950)が、
全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖を描いた、
ディストピア(反ユートピア)小説です。作中では「もう一つの真実」といった言葉や、
国や企業による個人情報のデータ化など、私たちが住む現代の社会が
「1984年」で描かれた世界に驚くほど近づいてきているのです。

「1984年」のあらすじ

1950年代の世界大戦中に実用化された核兵器は、再び核戦争を引き起こした。
その結果、世界は「オセアニア」「ユーラシア」「イースタシア」という3つの大国に
再編された。作品の舞台である「オセアニア」では「ビッグ・ブラザー」と呼ばれる
独裁者に支配された全体主義国家で、市民の思想や言動には厳しい規制が
加えられ、その暮らしは巨大なテレスクリーンなどで常に監視されている。

1984年、「オセアニア」の真理省の記録局に勤務するウィンストン・スミスは
「過去の歴史を改ざん」する仕事をしていた。文書や記録が改ざんされた結果、
過去の歴史や「オセアニア」成立の過程についての自分の記憶と、公式の歴史が
一致しないことを意識しながらも、何が正しい歴史なのかわからない。

過去のある新聞記事を見つけたことで、絶対であるはずの「党」に対する疑問が
芽生える。やがて、スミスはテレスクリーンから見えない場所で密かに日記を
つけるという、重大な犯罪行為に手を染める。ところが、密告により逮捕され、
愛情省で拷問を受けることになる。その結果、スミスは「オセアニア」を
支配する「党」の思想を心から愛するようになる。

2021.01.21

2021年度入試では、出願期間(1/28~2/1)の初日(1/28)と2日目(1/29)の
出願者数の掲示を行わないとしています。(土日を除く)

【例年】 出願者数については、募集期間中毎日、および志願変更期間中毎日、
受付時間終了後に各志願先の高等学校に掲示

【2021年】 出願者数については、募集期間終了日の受付時間終了後、および
各志願先の志願変更期間中毎日、受付時間終了後に各志願先の高等学校に掲示

※募集および志願変更期間終了日の午後9時前後から神奈川県のホームページ
「記者発表」より閲覧が可能となります。

例年とは違い、今年は「倍率、せーの、ドン!」です。
「出願なきところに合格なし」
神奈川県公立高校を合格を目指すみなさん!出願手続きをお忘れなく!

2021.01.20

今日(1月20日)は、二十四節気の「大寒(だいかん)」にあたります。
大寒から立春の前の日(=節分)までの期間が、「冬の最後を締めくくる約半月」
ということになります。

この時期をどうして「大寒」と呼んだのでしょうか?
江戸時代の(1787(天明7)年)に出版された「こよみ便覧」には、
「ひゆることのいたりて はなはだしきと記(き)なればな里(り)」
「冷える事が最高の状態で、普段の度合をはるかに超えている時だから」(直訳)
とあります。

二十四節気をさらに5~6日間ずつ、3つに細分化した、
「七十二候(しちじゅうにこう)」という季節の呼び方があります。
(以下は1874(明治4)年の「略本歴」に掲載された呼び名です)

「大寒 初候 款冬華(ふきのはなさく)」
「大寒 次候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」
「大寒 末候 鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす)」
※(「にわとりはじめてとやにつく」とも読みます)

昔は冬の寒さが原因で、鶏の産卵数が極端に少なくなりました。
その寒さから、鶏は水の摂取量が減り飼料を多く食べたのです。
そんな環境で産む卵は、一年のうちで最も栄養価が高い卵になりました。

「大寒の卵を食べると、1年を健康で過ごすことができる」(=大寒卵)
と言われていることには、こういった背景があるのです。

今年の立春・節分はいつもの年と何かが違います。それはまたの機会に。