城南コベッツ横浜六浦教室

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2021.06.14

6/13(日)放送の「ドラゴン桜」、桜木先生(弁護士)のセリフから

言い訳には2種類ある。
勝者の言い訳と敗者の言い訳だ。
敗者はよく考えもせず、たまたま間違っただけだと言って片付けたり、
人のせいにして自分は悪くなかったと思おうとする。
それに対して勝者は、ミスした状況を深く自己分析し
改善できる方法を徹底的に考え、次に生かす。

2021.06.11

2021年の夏至(=げし)の日は6月21日(月)となります。
夏至は二十四節気の一つで北半球では「一年で一番昼が長い日」となります。
「昼が長い」=「夜暗くなるのが遅い、朝明るくなるのが早い」ということです。

昼が長いということは、夜が短いということになりますが、古代では夜を
「宵(=よい)、夜中(=よなか)、暁(=あかとき、あかつき)」の3つに区分して
いました。「宵(=よい)」は「日が暮れてまだ間もない頃」「夜がまだそれほど
更けていない頃」「日が暮れて間もないとき」と辞書にありますが、
では「宵」とは何時頃のことをいうのでしょうか。

「日が暮れて間もないとき」は日没後1時間ほど。今ぐらいなら19時30分頃。
「日暮れ」が一つの基準になるのなら、「宵」の時間帯は季節によって異なります。
かつて気象庁は天気予報で「宵のうち」という言葉を使っていましたが、
実は今では使われていません。

気象庁は、「宵のうち」とは18時頃から21時頃の時間帯としていたのに、
もっと遅い22時とか23時まで「宵」と思っている人がいるので、「夜のはじめ頃」
(18〜21時頃)に用語を変えたのです。(2007年の予報用語改正)
改正理由について、「『宵のうち』はもっと遅い時間帯を含んでいると
理解されているため、より適切な表現に」と発表しています。

現在の1日の天気予報の時間細分は次のようになります。(出典:気象庁)
0時~3時 未明
3時~6時 明け方
6時~9時 朝 
9時~12時 昼前 ※日中は9時~18時
12時~15時 昼過ぎ ※昼頃は12時の前後1時間
15時~18時 夕方
18時~21時 夜のはじめ頃 ※夜は18時~24時(府県天気予報の場合)
21時~24時 夜遅く 

2021.06.10

「正気の沙汰とは思えない」ような判断が下されようとしています。
今日は、この「沙汰(=さた)」の意味についてのお話しです。

「沙汰」の「沙」は砂、「汰」は選び分ける意味であることから、砂を水中でゆすって
中から砂金などを選別することをいいました。「沙げる」を「よなげる」と読んで
動詞として使えば、「水につけてすすぐようにして選び取ること」の意味になります。
「汰」も訓読みでは同じく「よなげる」と読み、意味も「水で洗って混入物や
不要のものを取り除く」ということになります。

「沙汰」は、一般的にはまず「選び分けること」から転じ「善悪の裁定をすること」へ、
さらに「(その裁定を)処置すること」の意味となり、そして「良しあし(裁定)を
踏まえた評判のこと」へ。そこから「便り・知らせ」や「行い・仕業(しわざ)」
の意味まで展開してきたようです。5つにまとめてみました。

1.物事を処理すること。特に、物事の善悪・是非などを論じ定めること。
裁定(=さいてい)。または、裁決・裁判。
使い方「地獄の沙汰も金次第」
意味:お金があれば、大体のことは何とかなってしまう
使い方「沙汰の限り」
意味:普通の判断の限界を超えてめちゃくちゃなこと。論外。もってのほか。

2.決定したことなどを知らせること。通知。命令・指示。下知(=げち、げじ)。
使い方「沙汰があるまで待て」「沙汰を仰ぐ」「詳細は追って沙汰する」

3.便り。知らせ。音信。
使い方「このところなんの沙汰もない」「音沙汰(=おとさた)」「御無沙汰(=ごぶさた)」
御無沙汰の意味:しばらくの間知らせがなかったことに対するお詫びの言葉

4.話題として取り上げること。うわさにすること。
使い方「事件の真相は世間であれこれ沙汰するどころの話ではない」「取り沙汰」
取り沙汰の意味:世間でうわさされること

5.問題となるような事件。その是非が問われるような行為。
「表沙汰(=おもてざた)」「色恋沙汰」「警察沙汰」 「正気の沙汰とは思えない」
正気の沙汰とは思えないの意味:まともな精神の人間がやるようなことではない

2021.06.09

6/6(日)、葉山の古民家カフェ「mikan屋」(みかんや)さんで落語会がありました。

「mikan屋」さんのホームページは、こちら

https://mikanya.jimdofree.com/

演者は、令和元年、前橋若手落語家選手権準優勝の二ツ目、瀧川鯉丸さん。
演目は、「かぼちゃ屋」「阿武松(おうのまつ)」の二席でした。

「かぼちゃ屋」は、元々は「みかん屋」という上方落語の演目で、大正初年に
四代目柳家小さんが東京に持ち込んだお話しです。

「かぼちゃ屋」は、こんなお話しです。

二十歳(はたち)になっても仕事をせず、ぶらぶらと遊んでいる与太郎。
おふくろさんの頼みで八百屋のおじさんが、かぼちゃを売る世話をします。
「大きいのが13銭、小さいのが12銭が元値だ。売る時は上を見て売れ、
客のいうことに逆らわないこと」と教えられ、与太郎は「上を見て売りゃ
いいんだな」と、天秤棒をかついで初めてかばちゃを売りに出かけます。

与太郎は大通りより裏通りへ入れと言われたのを思い出し、「唐茄子屋
(=とうなすや)でござい」と路地へ入ったのはよかったのですが、前が土蔵で
袋小路で抜けられません。回ろうとしますが長屋の戸に天秤棒が引っかかって
回れません。「蔵をどけろ、路地を広げろ」なんてことを言っています。

天秤棒がガタガタとぶつかるのでうるさいと長屋から出てきた親方に、
天秤棒をおろして体を回せと言われやっと納得。さすがは与太郎。
親方にかぼちゃの値段を聞かれて、「大きいのが13銭、小さいのが12銭」と
元値を言ったところ、親方が安いと言って買ってくれました。そして与太郎が
上を向いているうちに親方は、長屋の住人に全部売ってくれました。

八百屋のおじさんは、全部売って来た与太郎に感心してほめますが、
売上を数えると元値しかありません。与太郎は、「上を見ているうちに
全部売れた」と言います。おじさんは元値で売ったと聞いて、「上を見る
ということは掛け値をする(=もうけをのせる)ことだ。そんなことで女房、
子どもが養えるか、もう一度売って来い」とかぼちゃを持たせて追い出します。

与太郎はさっきと同じ所へ来て、さっき買ったばかりという親方にもう一度
かぼちゃを売りつけます。親方は与太郎がお目出たいのが分かり、
年はいくつだと聞くと、与太郎は今年60だと言いはります。

親方「見た所は二十歳(はたち)ぐらいじゃねえか」
与太郎「元が20で、40は掛け値だ」
親方「年を掛け値するやつがあるか」

2021.06.06

日本では古来より「6歳の6月6日に稽古(けいこ)を始めると上達しやすい」と
言われてきました。いまでも6月6日を「お稽古の日」とする風習は残っており、
各団体によって正式に記念日として定められているものもあります。

楽器や舞踊など伝統芸能の「稽古始め」は6歳の6月6日がよいとされ、
歌舞伎、能、狂言でも「初稽古(はつげいこ)」と呼んで、その日に稽古を
始めるべしとしています。室町時代に能を大成した世阿弥(ぜあみ)の著
『風姿花伝(ふうしかでん)』によりますと、その冒頭に習い事を始めるには
数え七歳(つまり満6歳の年のうち)がもっとも良いと説いています。

「芸能においては、おおよそ七歳を迎えるとき初稽古とするのです。
この頃の稽古は、子どもがやりたいようにやらせるのとよいでしょう。
自然にやり出した中に、生まれ持った美点が見つかるものです。
まずはその子の心のままに、やりたいようにやらせてみること。
こと細かに、これは良い、これは悪いと教えてはいけません。
あまり厳しく注意すると、子どもはやる気を失い、おっくうになって、
能そのものが止まってしまいます。さらに言えば、基本動作以外は
やらせてはいけません。それ以上のことができる場合でも教えるべきでは
ありません。ましてや大舞台の幕開けの能には、立たせてはいけません。
子どもにふさわしい場面で、まずは得意な芸をやらせてみるのが良いでしょう。」

能の文化を広く世間に広めたのは中世の武家社会です。江戸時代になると
歌舞伎にもこうした考えが反映し、さらに「六歳の六月六日...」という
六続きの言い回しが、頻繁に歌舞伎の台詞として言われるようになり、
いつの間にか「6歳6ヶ月の6月6日」という日が習い事始めにふさわしいと
定着するようになったのです。