城南コベッツ北与野教室

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2021.11.09

皆様、どうもこんにちは!

北与野教室副教室長の戸張です。
9月の新規開校から早2か月、おかげさまで生徒も増え、日々の業務に邁進しております。
今後も皆様に愛される教室になるよう、誠心誠意努めてまいります。

さて本日は「音読の重要性」についてお話したいと思います。非常に長くなりますが、ご家庭でもできる学習のアドバイスもございますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

当教室では現在、小学生を中心に音読の指導を実施しております。(今後中学生にも実施予定です)
授業前後の時間に学校の教科書の該当範囲を音読してもらい、音読のアドバイスや内容に関するクイズを出題しています。文章に対する理解を深めてもらうことが目的です。

なぜ私がそのようなことを実施しているのか、今回はそれを皆様に知っていただきたく思います。

早速ですが皆様は「音読」と聞くとどのような印象を持たれるでしょうか。
おそらくですが、「小学生がやる宿題」というイメージが強いのではないでしょうか。

話は変わりますが、私は先日、与野東中3年生2学期期末テストのテスト範囲表を確認しました。
中学3年生の2学期というのは受験を目前に控えた時期であり、このテストの結果が公立高校入試の調査書の点数に直結する非常に重要なテストです。

このテスト範囲表には教科担当より「学習のポイント」という、テスト勉強のアドバイスが書かれています。その国語の項目、一番上にはこう書かれていました。

「教科書をくりかえし音読すること。」

ほかにもGSには「教科書をよく読み、内容を理解しましょう。」
理科には「ワーク・教科書・ノートを何度も確認しましょう。」
というように、とにかく「教科書を読め!」とくりかえし指示がされています。

なぜこのような話をしたのかもうお分かりのことかと思いますが、音読は単なる小学生の宿題ではありません。中学校の定期テスト、高校受験、さらにはその先の勉強、生活にまで通じる高度な学習方法です。

しかし、ただ音読をするだけではダメです。これは音読に限った話ではありませんが、「なぜやるのか」という目的を意識することが重要です。

では音読の目的とは何でしょうか。私は大きくわけて以下の3つの目的があると考えます。

①内容理解
②記憶の定着
③基本文法の定着

順に説明していきます。

まず「①内容理解」についてです。
文章を読む主な目的は読むこと自体ではなく、内容を理解するということです。(当たり前ではありますが)
つまり、読み終わった後にちゃんと読んだ内容が頭に残っていなければなりません。
その為にはただ文章を読むより、声に出して読むことが効果的です。なぜなら「飛ばさないから」。
国語が苦手な子の多くは文章を「飛ばして」読みます。一つ一つの単語をしっかりと読まずに、流してしまうのです。こうした子に音読をさせてみると、驚くほど下手です。
同じ文章を繰り返し読んだり、1行飛ばして読んだり...漢字が読めず間違った読みをしたり、変なところで区切ったり...
一つ一つの単語の意味・文の構成・文章の流れを意識しながら読むことで初めて内容を正しく理解することが出来ます。物語であれば登場人物の感情、論説文であれば構成なども理解する必要があります。これを意識せずともできるようになるためには、意識的に練習をする必要があります。
その為の練習として最も効果的な方法が音読なのです。

次は「②記憶の定着」についてです。
人間は関連付けて記憶しておくと思い出しやすくなる、と言われています。つまりただ見るのではなく、書いたり読んだりすることで記憶の定着を図ることが出来ます。
英単語の勉強をイメージしてみてください。ただ英単語帳を眺めただけで、単語の意味・スペル・読み方・アクセントを覚えることは非常に困難です。なぜなら目でしか記憶していないからです。
よく学校ではノートに単語練習をするようにと指示されますが、これに加えて口に出して読むことで更に定着が図れます。
これは英単語だけではありません、理科や社会はもちろん、国語の漢字や数学の基礎理論(方程式や関数などの言葉の意味)といったもの覚える際にも非常に有用です。
ただ黙って机にかじりつくのではなく、音読も組み合わせることで学習効果は何倍にもなります。

最後は「③基本文法の定着」についてです。
最近はSNSも普及し、文字でのやり取りが多くなりました。
しかしその弊害として、誤字や誤った文法でも意味が通じてしまうようになりました。
(これは一概に悪いこととは言い切れませんが)
子供たちの読解能力は年々低下傾向にあり、問題にもなっています。
詳しくはインターネットで「AIvs教科書が読めない子供たち」と検索してみてください。
実際、日本語は最も習得が難しい言語のひとつとも言われています。ひらがな・カタカナ・漢字と3種類の文字があることに加えて、助詞も多く、文の形も様々だからです。
そんな日本語を正しく定着させる効果的な手法が音読です。
これもただ音読するだけでは不十分です。正しい日本語の文法で書かれたもの(教科書)を、きちんと声に出して読むことが重要です。
時折、助詞を言い間違えてもそのままスルーして音読を続ける子がいますが、それは避けるべきです。
細かい部分、一文字でも言い間違えてしまうと全体の意味が変わってしまう場合があります。
これを意識しながら丁寧に音読をし、耳でも日本語を学ぶことで文法の定着が図れます。
当然ですが、これは英語であっても同様です。

以上の理由から音読が非常に効果的であるということはお分かりいただけたかと思います。

では、実際にご家庭でどう実施すればよいのでしょうか。今回は簡単にできる2つをご紹介いたします。

①聞いてあげる
②確認する

こちらも順にご説明いたします。

まずとにかく「①聞いてあげる」ことです。
これはただ聞くのではなく、ちゃんと音読できているのかを確認するということです。
実際に音読を聞き、助詞がおかしかったり、つっかえたりしているところがないかを確認してあげましょう。おかしなところは指摘し、再度その箇所を読んでもらいます。こうして一つの文章を丁寧に音読すると、最初は読み終わるのに30分以上かかると思います。しかし、毎日くりかえし実施することで、正しい読みが定着していき、どんどんと短くなっていきます。小学生であれば国語の授業範囲を、中学生以降は国語に加えて英語の学習範囲を毎日音読できるとよいです。

そしてもう一つが「②確認する」ことです。
音読が終わった後、内容に関するクイズを数問出し、内容を理解できているか確認してあげましょう。そうすることでただ音読をするのではなくクイズに正解するために音読をする、つまり内容を理解することを意識しながら音読をするようになります。

これら2つだけでも実施できると音読の効果は飛躍的に上昇します。毎日30分だけでもいいので是非実施してみてください。

さて今回は音読の重要性とご家庭で実施できる学習方法のアドバイスを書かせていただきました。
大変長い文章になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

冒頭でもお話しした通り、当教室では通常の授業に加えて音読の指導も実施しております。
ご希望があればいつでもお声かけください。

それでは、また次の記事でお会いいたしましょう!


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