城南コベッツ綾瀬中央教室

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2021.04.24

今年から始まった共通テストの英語は、ご存じの方も多いと思いますが、すべてが長文問題という形式になりました。以前のセンター試験もそうでしたが、時間が足りない、という受験生は多くいたと思いますし、これから受験の対策を始めていく人たちも、必ず一度はぶつかる壁になるかと思います。

そこで、共通テストの英語の問題を時間内に解けるようになるために必要なことをご紹介していきます。


1.語彙
これに関しては、二つの観点があります。まず1つは、単純に語彙力の多さ。知っている単語が多ければ多いほど読みやすくなるのは想像がつくと思います。当然、すべての単語を知っている状態で読むというところまで持っていく必要はありません。出題者側もそこまでのことを想定しては作っていませんが、語彙力が多ければ多いほど文章を読みやすくなるのは間違えのないところです。
そしてもう一つ大事なのが、意味を即答できるか、ということです。普段の単語練習の際に、思い出すのに時間がかかっているものを「覚えた」という扱いにしないことが大切で、瞬間的に意味が分かるか、という観点で単語練習をしていくようにしましょう。

2.精読力
ゆっくり読んでわからない文章を早く読んでも当然わかりません。早く読めるようになるためにはまず、一つ一つの文章をゆっくりででもきちんと訳せるようになる練習を重ねる必要があります。いわゆる「英文解釈」ということをしっかりと行うことが大切です。1つの長い文があった時に、どれが主語で、どれが修飾語で、それが何を修飾していて・・・、ということをまずはじっくり練習してみましょう。それをスムーズにできるようになれば、だんだん早く意味が取れるようになります。

3.時間内に解く練習→大問ごとの練習
1や2で土台をしっかり作ってからようやく時間内に解ける練習をします。ここで、すべてを解いてくとはじめは時間内に終わらないことも多いので、時間のかかる大問だけの練習も効果的です。ただ、共通テストはまだ過去問が1つしかないので、多少の変化があるつもりで練習することが大切です。

4.解く順番(作戦)
共通テストの問題は一つ一つは難しくない問題ですが、80分の試験として、一気に解くとなると、時間が迫ることによるプレッシャーがかかり、普段わかるものもわからなくなるということが起こります。ですので、どの順番で解くのがいいのかということを、過去問や模試、練習問題等で確認していきながら、自分の解きやすい順番を見つけることが大切です。
易しい問題を先に解くか後に解くかは完全に人によりますので、絶対この順番で解くべし、というのはないかと思いますが、自分が一番点が取りやすい順番を見つけることも欠かせません。

これらが、共通テストを時間内に解けるようになる過程なのですが、最後に一つ大事なことがあります。
「時間内に解く」というのは、必ずしも高得点につながるわけではないということです。
というのも、早く解くことで、きちんと読まずにたくさん間違えてしまう、ということが起こるからです。一番大切なのは「早くかつ正確に解く」ことです。このうち優先順位の高いのは当然「正確に」というほうです。ですから、目標点にもよりますが、実は時間内に終わらなくてもよい、という考えもあるということは忘れてはいけません。目標点が7割だとしたら、一つの大問を解かなくてもよい、ということになり、その分使える時間が増えるので、目標点を取りやすくなるということも考えられます。取らなければいけない点が何点で、そのためにどの問題を正解すべきか、ということを考えるのも一つの作戦かと思います。


正確に解ける力を十分につけて、慣れてきたら早くなるというようにすすめましょう。
英語の力をつけていくのに近道はありません。急がば回れ、ともいいます。やるべきことを地道に頑張っていくことが、時間内に解くために一番大切なことです。

2021.04.21

私がおすすめする数学の勉強法として、テキストの問題の数値を変えて、自分で問題を作る、というものがあります。

というのも、算数や数学の問題というのは、実は非常によく作られていて、ただの計算問題であれば「適当に」数値を変えても問題としては成立しますが、文章題などではきちんと他との整合性を取らないと正しい答えが出ないことになります。

たとえば、

「50円切手と80円切手をあわせて10枚買って、全部で600円支払いました。それぞれ何枚ずつ買ったでしょうか」

という、中学2年生の連立方程式の文章問題ですが、一見数値は難しくありませんが、実はこの問題をきちんと解くと整数では答えが出ません。

こうした問題をきちんと整数で答えが出せるように問題を作れるようになると、問題の本質を理解できるようになるため、ものすごく力がついてきます。

ちなみにこの問題は、中学受験の「つるかめ算」の問題ですが、その解き方を知っていると、合計金額はこの問題では、500円+30の倍数で、800円未満にする必要があるとわかってくるのですが、実はつるかめ算は、中学受験の学習をしないと通常習わないので、はじめは数値を調整しながら規則性に気づいていく必要があります。ただ、こうした苦労をしてきちんと問題を作れるようになれば、その問題を完全に理解することができますので、非常におすすめです。

これから学習を進めていく中で、どうしても身につけたい問題が出てきたときは、このような形で自分で問題を作ってみるとよいでしょう。

2021.04.20

英文法を習っていると、文法的にはこうだけど、口語としてはこうも言う、というものをいくつも見たことがあると思います。

たとえば、仮定法で「私がもし鳥だったら」というものは、
If I were a bird
とするのが文法的には正解ですが、
If I was a bird
とも会話では言う、ということは割と多くのテキストに載っています。
ですので、どちらを使えばよいのか、ということを考えたことある方は少なからずいると思います。

言語というのは基本的に年々変わっていくので、もともと間違っていてもそれがやがて正解になるということは日本語でもあると思います。「的を得る」という表現ももともとは「的を射る」なわけですが、辞書によっては正解としているものがあります。要は、多くの人が使っていれば、それが正しい表現になるというのは、どの言語でもあるわけですね。

英語で他の例を挙げるなら、関係代名詞whomがあげられます。
関係代名詞whomは目的格として用いるわけで、正しい表現としては例えば、
the man whom I know 「私が知っている男の人」
というようになりますが、これを
the man who I know
としてもよいというようにも言われます。

このようなものはたくさんあるわけですが、では実際に、英会話という観点ではどちらをよく使うのでしょうか。

これはあくまで私が見聞きしたものなので必ずしも正しいとは言えませんが、前述した仮定法はどちらもよく聞きます。ただ、関係代名詞の方はもともと省略できてしまうので、個人的には省略のものをよく見聞きしますが、あるネイティブスピーカーは、上記の例ではwhoを使うと言っていました。そもそもwhomという単語自体が、堅苦しい表現になりつつあるようです。ある海外ドラマでは、whoで話した人をwhomと言い直して煙たがれるというシーンがありますが、個人的には非常に興味深いシーンです。


なお、大学入試等での和文英訳や、自由英作文、英検などのライティング等では、文法的に確実な方を書くのがよいでしょう。特に、環境問題や国際問題などの自由英作文などでは短いながらもかしこまった文を書く必要がありますので、文法的にというより、口語で書くと減点対象となる可能性があります。
ちなみに、don'tやI'mなどのような短縮形も口語表現ですので、こうした試験ではdo notやI amなどのように書いたほうがよいでしょう。


英語を学習する際に、受験勉強ですとどうしてもテストで点を取るための知識に偏ってしまいますが、英語は言語ですので、せっかくですから「話せるようになる」・「使えるようになる」という観点で知識を身につけると面白くなると思います。その際に、上記のような実際の使い方などもわかってくると、よりたのしく勉強できると思います。興味があればぜひ色々調べてみてください。

2021.04.19

数学の指導をしているとよく気づくのは、「数学が苦手」と言っている生徒さんの多くは、やり方がわかっていても、それを完全にできるようにしていないことが多い、ということです。

よく言う、「わかる」と「できる」は違う、というものです。

どの教科でもいえることではありますが、個人的な印象でいえば、特に数学の場合、「トレーニング」が足りない人が多く見られます。

例えば、ピアノを弾くにしても、どの鍵盤でどの音が出るかはわかっていても、早く弾く練習なりをしなければ、決して「弾ける」という状態には至らないと思います。

それと同じで、数学の計算も、やり方を理解した後はそれを、確実にかつスムーズにできるようになるまで練習が必要です。

そして、忘れてはいけないのは、どのレベルになったら「できる」という状態になったといえるか、ということを知ることです。

たとえば、中学3年生で習う因数分解は、例えば一番シンプルな形であれば20問を2分で解けるようになるとよいのですが、それができるようになるまで、100問でも200問でも解くことが大切です。

こうした「トレーニング」をしっかり積むことで、初めてその問題・単元が「できる」ようになったといえると思います。


現在中学生はどの学年も学校で計算単元を扱っているはずです。ぜひ、勉強に「トレーニング」という観点を取り入れて、たくさんの問題を解き、慣れていきましょう。中2、中3でこれまで数学が苦手だったという人でも、まずは今しっかり計算のトレーニングを行うことで、大幅な点数アップを実現することができますので、ぜひ頑張ってみてほしいと思います。

2021.04.13

no more than 、no less thanやnot more than、not less thanなど、
試験によく出るからと暗記はするものの、似ているので混乱して結局わからないということありませんか?

それぞれ、
no more than :~しか
no less than:~も
not more than:多くとも(=at most)
not more than:少なくとも(=at least)
となりますが、なかなか覚えにくいと思います。

英語にはわかりづらいものが他にもあるので、結局使って覚える、というのが一番ではありますが、中には、ある程度理屈があるものがあるので、それを理解することで、覚えられるものがあります。その代表的なものがこれらの構文です。

そこで、これらの構文の考え方をここではご紹介します。

はじめに前提となることを覚えておいてください。これらの構文において、
noは「差が0」
notは「~でない」という否定ということです。

では、実際の例文を見てみましょう。
She has no less than six children.

この文はnoを使っているので、six childrenとの差が0、つまり、彼女には6人子どもがいるということを言っているにすぎません。
わざわざno less thanという言い方をしているのは、6人いることを強調しているからで、ここでは、noのマイナスの意味とlessのマイナスの意味で全体がプラスの意味になり、6人「も」と言っていることになるのです。

次はnotの文を見てみましょう。
She has not less than six children.
notは上でも書いたように、「~でない」という打消しなので、noとは違い、差があるかもしれないのです。
何を打ち消しているかというと、6人より少ないことを否定しており、「6人より少なくない」ということで、結局、6人より多いということになります。
これを言い方を変えて、少なくとも6人、ということです。

no more than やnot more than も同じです。それぞれ、その数ぴったりの「~しか」、その数より多くない「多くとも」という意味になるわけです。

なお、長文中でこれらが出てきた際に、きれいな訳にする必要がないのなら、noなら同じ、notならそれより多いか少ないか、と判断すれば、返り読みをせずに意味を取ることができますので、知っておくと便利です。