城南コベッツ京成中山教室

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京成中山教室のメッセージ

2024年共通テストを振り返って...【社会に見る...知識だけでは解けない!?思考力・判断力を問う問題の増加】

2024.01.20

こんにちは。

城南コベッツ 京成中山教室です。

引き続き、2024年共通テストに関する内容です。

「社会の試験問題」
というとどういったイメージをお持ちでしょうか。
内容を知っていれば答えがすぐ出せる...
いわゆる「知識問題」が多いイメージだと思います。

問題文に線が引かれて、それに関連した知識を問う問題のような、
覚えていれば解ける、といったものです。
知っているから答えられる、知らないから答えられないといった知識問題は
今の社会の試験にも確かにありますが...
解法を使ってその場で「解く」
問題が社会にも増えてきました。

そちらについて、今回の共通テストの社会の問題を見ながら解説していきます。

例えば...
【政治・経済】
大問3の問1では付加価値と経済について、財と経済について

問題文の例を読み解いて、付加価値額など当てはめて答える問題が出ました。
財や付加価値という言葉を知っていても、
その算出の仕方を知らなければ正しく解けません。

どちらかと言えば数学に近いタイプの問題です。

同じく政治経済の大問4問5では、宇宙条約の条文を抜粋し、
問題文に事例を挙げて、
条約違反にあたる行為を選ばせる問題がありました。
問題自体はそれほど難しくはありませんが、
およそ教科書に宇宙条約に関する内容が
載っているとは考えにくいです。
法律などの条文と事例を挙げ、違反になるものを答えさせるという点
知識を活かして
その場で判断して解かなければならない出題形式が見られます。

【社会科目全体の傾向】
それ以外の地理や歴史といった社会全般の出題傾向として...
「グラフや史料、地図などを通して、考えられる内容を選ぶ」
といった思考力を問う形式の問題が定番化しています。

地理Bの問題で、とある土地における江戸時代の交易に関する出題があります。
地理にも関わらず、まるで歴史問題のような出題と言えるでしょう。

日本史Bはそれほどグラフや地図を用いた問題は
今年は多くなかったですが...

2つの年の輸入額とその割合を利用した問題があり、
こちらは地理のような出題です。


世界史Bの大問3では交通の発達に関する問題が出ています。
問題文の指定された年代に起こった出来事を答える形式の
問題もありますが、
旅客輸送量に対する仮説を穴埋めする
問題は、
歴史的知識とそこから考えられる内容を考えて
解かなければなりません。


数学の試験となると、問題を見た瞬間に何の公式を使う問題か
分かっても、
社会のいわゆる知識問題のように答えまですぐ浮かぶ、
ということはないと思います。

数学は解法を使って、その知識を基にその場で計算して解く...
という流れがほとんどでしょう。

そういった「知識を基に、考えて解く」性質の問題が、今や社会だけでなく、
もっと言えばどの教科にも増えています。
社会の出題形式が大きく変わらないのを見ると、
こういった形式がこれからの標準と言えるのではないでしょうか。