城南コベッツ赤羽南教室

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赤羽南教室のメッセージ

【ことばの学校】何よりもまず語彙力を鍛えましょう。

2024.04.27

こんにちは。

城南コベッツ赤羽南教室です。


新学期が始まったかと思えば、もう4月も終わろうとしています。

新生活には慣れてきましたでしょうか?


赤羽南教室では、今日も元気すぎる年中から小3の子どもたちと、初回の定期試験で高得点を取ろうと努力する中高生の勉強姿がまぶしいです。みんなそれぞれのペースで日々頑張っています。



さて、本日は『語彙力』について思うところがあり、ブログを書こうと思いました。
先日、電車に乗ると母子の会話が聞こえてきました。
母親が子どもに「昨日のご飯、くそ美味しかったね」と言っていたのです。
これは衝撃的でした。
母親は見たところ30歳くらい、子どもは小学1,2年生くらいだったでしょうか。
きっと普段からこのような言葉で子どもに話しかけているんだと思います。


私は教育業をやっているという仕事柄もありますが、こういった「語彙の少ない会話」が、子どもたち引いては中高生から大学生に及ぼす、負の影響に日々頭を悩ませております。

実際、語彙の少なさによってどれほど「学力の低下」「コミュニケーションの不和」「自分の気持ちの整理」といった子どもたちの成長過程に不可欠な能力が失われいるのか。そこから生じるトラブルが社会的問題にまで発展していることに、どれくらい周囲の大人たちが気づけているのか。他でもない自分の子どもが、健やかで豊かな人生を送るための根幹部分を担う「語彙力」について、本日は考えたいと思います。


長い前書きになってしまいましたが、そもそも語彙力とは何でしょうか。
それは語彙の量だと言えます。だだし、語彙をたくさん知っていることは、「語彙力がある」とは言えません。語彙力がある人というのは、「豊富な語彙を適切に使える人」のことです。

色々と考え方、定義はあると思いますが、語彙力があることとは具体的にどんな能力を指すのか?今日のところは下記のように定めることにします。

語彙力とは、言葉の「言い換え」ができること。



例えば、冒頭のお母さんの「くそ美味しかった」は是非、下記のように言い換えてほしいと思います。

  • 「とても美味しかった」
  • 「今まで食べたご飯の中でも、とびきり美味しかった」
  • 「ほっぺた(頬)が落ちるほど、美味しかった」

色々な表現方法があります。「くそ」のところを「とても」に言い換えられますが、話題はご飯なので他にも食べ物の美味しさを形容するための言葉はたくさんあります。


ところで現在の小学校の読書感想文で、本の文章を書き写しただけのものに「よくできました」という評価を与えているケースがあるそうです。本で読んだ内容が、子どもに自身によって自分なりの言い換えで感想を書けていなければ、本の内容を理解しているのかどうか分かりません。学校という教育現場でそういう事が起きているのです。


あるいは、小学校で英語の授業が始まったことで、英会話が人気を集めています。プログラミングも人気ですよね。ただ、これはあくまで私個人の考えとしておきますが、語彙力が無く、日本語で言い換えができない状態では、英会話もプログラミングも意味がないと思っています。(これについて書くか書かないか、今まで毎回悩んでいましたが、遂に書いてしまいました、、、。)バイリンガルは除きますが、母国語を日本語とする以上、思考をする際は日本語を使います。であれば、日本語の言葉をたくさん知っていて、日本語であらゆる言い換えをして思考を深められるだけの語彙力がなければ、英語力も論理的思考力も鍛えられないと、私は考えているのです。


当教室に体験授業に来られた保護者の方とお話しすると、思考力と同程度の重きを語彙力に置いている方は少ないと感じます。私は真逆です。語彙力がない段階では、どんな習い事もその子の英語力を伸ばすことも、プログラミングをすることも、算数で思考力を鍛えることもできないと考えます。


例えば当教室に通う子どもの中でも、小学1年生で小学4年生の内容をやるような子は、「言い換え」が非常に上手です。知らない言葉があったとき、「等しいってなに?」と質問してきてこちらが「同じという意味だよ」と教えると、「あ!長さが一緒とか、大きさが一緒ってことか!」と自分で納得できる形で言い換えます。言葉を理解するとはこういうことです。

これができる子は、考えることも、問題を解くことも、大人が何も言わずとも自分から楽しんでやります。思考力を鍛える前に、「語彙力」を育むことが大切であるということがこの一例だけで良くお分かりいただけると思います。



城南コベッツ赤羽南教室が行っていることばの学校では、この語彙力を「読書」から育みます。本の読み聞かせの後、登場した語彙の確認を行います。講師は、「この言葉って、他にどんな言い方ができるかな?」と声掛けしたり、あえて違う言い方をして語彙を増やすきっかけ作りをしています。子どもは知らない言葉に出会うと興味津々に「●●ってなに?」と言葉の意味を訪ねます。そうやって毎日新しい言葉に出会って、少しずつ吸収していきます。

やっぱり小さい頃は、楽しんで本を読み聞かされていくうちに自然と少しずつ言葉が増えていきます。問題を解くのでも、英語と同時に日本語を覚えていくのでもありません。そして私たちは年中から小学2年生(小学3年生は持ち上がりの生徒のみ)の生徒を募集していますが、この年齢から語彙力を鍛えることで、「中学受験対策」や「受験勉強」を始める頃にその土台となる語彙力が整うのです。

小学1年生の国語の模試で、読解問題ができていないことなんて気にしてもしょうがないです。子どもが言葉をインプットして、それを自分なりに消化した後、実際に使えるような語彙へと変わるには1年くらいかかると言われています。その時間を、焦らずに楽しんで色んな本に触れあいながら過ごしてほしいと思います。


「論理的思考力」「英語力」「読解力」「プログラミング」などなど、子どもの未来を考えるとあれこれやらせたい習い事はあるかもしれませんが、まずは「語彙力!!」です。
ご家庭で語彙力の強化が難しければ、当教室にお預けください。当教室で育まれた語彙力が、必ずその子の人生を明るいものにしてくれます。


最後になりますが、、、例えば語彙力が無いと、大きくなって自分の言いたいことが伝えられないということが起きてしまいます。
大好きな彼女に、「あなたはめっちゃ可愛くて、やばいほど大好き」としか最上の想いを伝えられなかったら悲しくないですか、、。「あなたに恋焦がれて10年。胸が張り裂けそうなほど愛おしい。」みたいに言えたら、どれだけ強い想いなのか、きっと彼女もわかってくれます。


みなさんのお子さんが、明るく豊かな人生を送れるよう、語彙力を磨いていきましょう!


次回は「語彙力が無いまま、中学生・高校生になった生徒の現状」をありのままお伝えします。




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ことばの学校赤羽南教室
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(城南コベッツ赤羽南教室に併設しています)