城南コベッツ横浜六浦教室

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横浜六浦教室のメッセージ

沙汰の5つの意味~「よなげる」と読む漢字

2021.06.10

「正気の沙汰とは思えない」ような判断が下されようとしています。
今日は、この「沙汰(=さた)」の意味についてのお話しです。

「沙汰」の「沙」は砂、「汰」は選び分ける意味であることから、砂を水中でゆすって
中から砂金などを選別することをいいました。「沙げる」を「よなげる」と読んで
動詞として使えば、「水につけてすすぐようにして選び取ること」の意味になります。
「汰」も訓読みでは同じく「よなげる」と読み、意味も「水で洗って混入物や
不要のものを取り除く」ということになります。

「沙汰」は、一般的にはまず「選び分けること」から転じ「善悪の裁定をすること」へ、
さらに「(その裁定を)処置すること」の意味となり、そして「良しあし(裁定)を
踏まえた評判のこと」へ。そこから「便り・知らせ」や「行い・仕業(しわざ)」
の意味まで展開してきたようです。5つにまとめてみました。

1.物事を処理すること。特に、物事の善悪・是非などを論じ定めること。
裁定(=さいてい)。または、裁決・裁判。
使い方「地獄の沙汰も金次第」
意味:お金があれば、大体のことは何とかなってしまう
使い方「沙汰の限り」
意味:普通の判断の限界を超えてめちゃくちゃなこと。論外。もってのほか。

2.決定したことなどを知らせること。通知。命令・指示。下知(=げち、げじ)。
使い方「沙汰があるまで待て」「沙汰を仰ぐ」「詳細は追って沙汰する」

3.便り。知らせ。音信。
使い方「このところなんの沙汰もない」「音沙汰(=おとさた)」「御無沙汰(=ごぶさた)」
御無沙汰の意味:しばらくの間知らせがなかったことに対するお詫びの言葉

4.話題として取り上げること。うわさにすること。
使い方「事件の真相は世間であれこれ沙汰するどころの話ではない」「取り沙汰」
取り沙汰の意味:世間でうわさされること

5.問題となるような事件。その是非が問われるような行為。
「表沙汰(=おもてざた)」「色恋沙汰」「警察沙汰」 「正気の沙汰とは思えない」
正気の沙汰とは思えないの意味:まともな精神の人間がやるようなことではない