2025.03.29
ケチな男はもったいないとさくらんぼの種まで食べていました。するとそのさくらんぼ種は
腹の中で根をはり育っていきました。やがて頭の上に芽を出し、さらに大きく育っていきます。
桜は幹も太くなり枝も広がり、春になると花が咲いて「あたま山」の一本桜と評判を呼ぶようになります。
すると野次馬が集まり頭の上で花見を始める者まで現れる始末。朝からドンちゃん騒ぎ。
さすがに頭にきた男は頭を振ると、花見をしていた者達は「地震だ!」と逃げ出します。
これから毎年頭の上で花見をされたんじゃかなわんと、こんな木があるからいけねぇんだ!
桜の木を引っこ抜いてしまいます。
すると頭の真ん中に大きな窪みが出来てしまいました。
夕立にあって、穴に水が溜まりましたがケチな男はその水も何かに使えるのではと捨てようとしません。
すると、その水もだんたんと腐っていき、ボウフラが湧き、それを餌に鮒だの鯉だの湧いてきました。
それを聞きつけた子供たちは釣りが出来ると釣りをしにくる始末です。
子供たちだからしょうがないと思っていたら、夜になると大人たちが夜釣りにやってきました。
酒を飲みながら釣りをするもんだから、うるさくてしょうがない。中にはボートまで用意して
釣りをする者まで現れました。「何が釣れたい?」「わらじが釣れた」なんて話をしながら大笑い。
ケチな男はこううるさくてはたまらないと自分の頭の池にどぼーん。