城南コベッツ横浜六浦教室

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横浜六浦教室のメッセージ

猫の日にちなんで~宮沢賢治「猫の事務所」

2025.02.18

2月22日は、にゃんにゃんにゃんの語呂あわせで「猫の日」です。
今年の「猫の日」は、宮沢賢治「猫の事務所」をご紹介いたします。
「猫の事務所」は「銀河鉄道の夜」に収録されている短編です。
1926年に発表された童話で、猫事務所での「いじめ」を描いています。

猫の第六事務所は、猫の歴史と地理を調べる場所です。
とても人気の仕事でしたが、そこで働けるのは4人の書記と事務長だけです。
第一書記は白猫、第二書記は虎猫、第三書記は三毛猫、第四書記はかま猫でした。
かま猫はかまどで眠るのでいつも薄汚れていて、他の書記からは嫌われていました。
しかし、事務長は黒猫なので、そんなことは気にせず、かま猫と接します。
かま猫は、あるとき仕事で手柄を立て、事務長から一目置かれる存在になりました。
そのため、余計に他の書記たちから憎まれてしまうのでした。
かま猫は、なんとか皆と仲良くしようと頑張りますが、上手くいきません。
しかし、事務長だけはかま猫に優しくしてくれるのでした。かま猫は、かまどで眠りながら
「どんなにつらくても、ぼくはやめないぞ、きっとこらえるぞ」と涙をためて誓います。

ところが、事務長も当てにならなくなります。
ある日、かま猫は足が腫れてしまったので仕事を休みました。
かま猫が休んだ事務所で、他の猫たちは「かま猫は海水浴に行った」「宴会に行った」
「かま猫は次期事務長を狙っている」と口々に嘘を言います。
それを聞いた事務長は激怒しました。次の日、出勤したかま猫は皆にあいさつしますが、
全員に無視されます。それどころか、一番書記の白猫がかま猫の仕事を引き継いでおり、
かま猫の仕事はなくなっていたのです。かま猫は、一日中事務所のすみで泣いていました。
すると、事務長の後ろの窓から獅子が中をのぞきます。
そしていきなり戸口を叩いて入ってきました。猫たちは、驚いてうろたえるばかりです。
そして獅子は、「お前たちは何をしているか。やめてしまえ。解散を命ずる」と告げます。
物語の語り手は、「ぼくは半分獅子に同感です」と言いました。

最後の一文の意味
最後、獅子が猫の事務所のいじめを目の当たりにして、解散を命じました。
それに対して語り手は、「ぼくは半分獅子に同感です」と言いました。
これは何を意味しているのでしょうか?
語り手は、事務長をはじめ書記の猫たちにもきちんと反省してもらい、
自分たちの力で問題を解決してほしかったのです。
しかし、外部から干渉されたせいで、その機会が失われてしまいました。
でも、だからと言ってこのままでいじめがなくなるとは到底思えません。
宮沢賢治は、いじめを内部で自発的に辞めることの難しさを伝えたかったのではないでしょうか。