横浜六浦教室のメッセージ
海の中のすばる
2025.02.27
「おうし座」には、1等星のアルデバランや、日本では『古事記』や『万葉集』の時代から
「すばる」や「六連星」の名で知られる青白い若い星の群れ「プレアデス星団」があります。
奈良時代の『古事記』や『日本書紀』に記述のある「すまるの玉」が宝玉を使った
装飾品であったことから、同様に美しいプレアデス星団を「すまる」転じて「すばる」と呼ぶように
なったと考えられます。「六連星(=むつらぼし)」は、プレアデス星団の7つの星が、
多くの人の肉眼では6つに見えることに由来します。
奈良時代の地誌『丹後国風土記』には「浦島伝説」の原型が見られますが、ここに脇役ながら
擬人化された「すばる」が登場します。丹後国とは現在の京都府北部です。
水江浦嶋子(=みずのえのうらのしまこ)という青年が小舟で海に釣りに出ました。
五色の亀を釣り上げたところ、その亀は美女に変身し、彼を海中にある美しい館に誘いました。
館では7人のおつきの童子が出迎えました。7人は「すばるぼし」と名乗りました。
実は美女はこの舘の姫だったのです。浦嶋子は姫と結婚し3年が経ちました。
浦嶋子は両親が恋しくなったので、一度帰郷することにしました。
姫は「この舘で自分と再会したいなら、決して開けないように」と念押しして、
玉櫛笥(=たまくしげ)を浦嶋子に渡しました。彼が帰郷すると、そこでは300年が過ぎていました。
むろん両親もこの世を去っていました。絶望した浦嶋子は、思わず玉櫛笥を開けてしまいます。
すると中から風雲が飛び出し、天高く飛び去ってしました。
二度と姫に会えなくなったことを知った浦嶋子は号泣したといいます。
※タイトルを「海の中のすばる」としましたが、中島みゆきさんの「地上の星」とは関係ありません
※「六連星(=むつらぼし)」は、六浦教室とは関係ありません