城南コベッツ勝田教室

Tel:029-354-2544

  • 〒312-0062 茨城県ひたちなか市高場2247-4 匠の会ビル 1階
  • 常磐線 佐和駅 徒歩10分

受付時間:15:00~22:00/日祝休

  • 1対2個別指導
  • ジュニア個別指導
  • 定期テスト対策
  • 高校入試対策
  • 中学受験対策

勝田教室のメッセージ

ナイチンゲール

2023.04.21

データの読み取りが、なぜ入試問題で問われるのか?その答えは、ナイチンゲールが持っています。

ナイチンゲールは不眠不休ともいえる熱心さで、患者たちの看護にあたりました。傷を負った無数の患者たちに包帯を巻くため、
8時間もひざまついていたと言われています。そして、最初の冬だけで2000人もの臨終に付き添い、重体の患者ほど彼女自身が
看護にあたりました。あたりが真っ暗になった深夜、ランプを掲げて院内をひとり巡回する彼女の姿は「ランプの貴婦人」とし
て後世にまで語り継がれることになりました。

 しかし、ナイチンゲールは看護よりもずっと大切な「仕事」に着手していました。のちに彼女は、「看護の仕事は、私たちが
果たさねばならない仕事の中で、もっとも重要度の低いものだった」と振り返っています。戦場の兵士たちは、戦闘によって亡
くなるのではなく、劣悪な環境での感染症によって亡くなっていくというのが、ナイチンゲールの結論。それを政府や陸軍に対
して認めさせるために使った武器が、数学であり、統計学でした。最初にナイチンゲールは、クリミア戦争における戦死者たち
の死因を「感染症」と「負傷」、それから「その他」の3つに分類し、それぞれの数を月別に集計していきました。(1855年の
1月の場合、感染症による死者が2764人、負傷による死者が81人、その他が324人)ということで、どんな権力者であろうとも
反論できない、客観的な「事実」を突き付けました。