2022.06.25
今回は大学の推薦入試についてです。
実際に推薦を経験した講師による解説なので非常に参考になるかと思います。
推薦入試は、高校の成績を取っていればほぼ受かると言われているかもしれないですが、そんなことはございません。
推薦とはいっても、出願資格の評定を満たせば受験の資格が得られるというだけで、入試前には志望理由書の準備・出願をしなければならないですし、入試当日には面接や小論文、理系だと学力試験が課される大学もあります。
これらの推薦入試において欠かせない出願書類や入試当日の対策のうち、今回は志望理由書と面接について書こうと思います。
まずは志望理由書についてです。その名の通り自分が志望する大学と学部・学科に行きたい理由を書くのですが、ただむやみに書くのではございません。大学側は、「なぜ他の大学ではなくうちの大学に行きたいのか」と考えているはずですので、他の大学には無く自分の志望する大学にしかない魅力を見つけてそれをアピールしなければなりません。
魅力を見つけるためには、オープンキャンパスへの参加、説明会に行くのが良いです。また、自分が学びたい分野や研究したい領域を書くのもよく、特になぜその分野に興味を持ったのかなど、自分の今までの経験も含めて書くとさらに良い志望理由書となります。
しかし、志望理由書を書くにあたって絶対にやってはいけないことがあります。それは、志望理由として学問以外のことを書くことです。例えば、「大学のキャンパスが綺麗だから」や「部活が強豪だから」などが挙げられます。これらが例え本当のことであったとしても、大学側が求めている学生は「大学で勉強したい」という思いが強い人であるのです。その思いを最大限志望理由書にぶつけ、入学に強い意志を示すべきなのです。
まずは自分が志望する大学のアドミッション・ポリシー(大学がどのような人材を必要としているか)を確認してみることが大事です。
次に、面接についてです。面接は自分の志望理由書を読んだ教授と行うのですが、この時にも気をつけるべきことがいくつかあります。
まずは、礼儀作法です。これは面接に限ったことではないですが、最も意識するべきことであります。入室時や退室時の作法や椅子に座っている時の姿勢、言葉遣いなどが挙げられます。特に初めの10秒で第一印象が決まると言われているように、入室後の挨拶は重要であり、また、面接は内容だけでなく、振る舞いもよく見られていることも覚えておくべきです。
このように、推薦入試は学力だけでは通用しないということを深く理解してほしいのです。高校生のうちに面接や志望理由書を通して他人と話す力や文章力を身につけておくと将来必ずと言っていいほど役に立ちます。
推薦入試の参考になれば幸いです。
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