城南コベッツ川崎鋼管通教室

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2023年 神奈川県公立高校入試『特色検査 共通選択問題』について

2023.06.30

2023年 神奈川県公立高校入試 『特色検査 共通選択問題』の所感

多摩高校:問4, 問6
横浜平沼高校:問3, 問5


問3 算数・論理(一部中学数学と歴史の要素があるが過半数が小学生でも解ける問題で構成)
(ア)論理的に文章が読めてさえいれば解ける問題です。入試の国語は、学校の国語とは違う点に注意してください。学校の国語が、文章および、その作者の背景を知り、文章の深みまでじっくりと味わっていくことに対して、入試の国語は論理的に読むことが求められます。

(イ)図と文章を合わせた問題ですが、文章が正しく読めて論理的な手順で解答を導き出だすことができます。中高一貫校の適性検査のような問題です。

(ウ)時代を特定できるキーワードも明確なので容易だったのではないでしょうか。

(エ)『思考し試行する』ことは大切です。頭の中だけで分からない場合は、紙に立体図形の角度を変えて書いてみることが大切です。ただ、対策している生徒が有利には働く問題です。中高一貫校の適性検査のような問題です。

(オ)三平方の定理の利用と、理科の地震速報でもよく演習している内容ですね。落とせない問題です。

(カ)理科の振り子で糸が切れた際の球の軌道ですね。

(キ)感覚でも解ける問題ですが、会話文中に根拠がありますね。
『重力波常に水平面に対して垂直に働く』など


問4:算数・数学 小問集合型。言語論理と、知識ではなく算数・数学のパズル要素。県立中高一貫校の適性検査が参考となる問題
(ア)
( i )論理的に文章が読めてさえいれば解ける問題です。入試の国語は、学校でまなぶ国語とは違う点に注意してください。学校の国語が、文章および、その作者の背景を知り、文章の深みまでじっくりと味わっていくことに対して、入試の国語は論理的に読むことが求められます。

( ii )「定義」「定理」は、中学2年数学の「三角形と四角形」の単元で習っていますね。言葉の意味を正しく理解することは、数学でも重要です。日頃からこの点を意識して教えられていれば簡単ですね。この機会に、「逆」、「反例」の言葉の意味も復習しておきましょう。

( iii )冷静に文章を実現する回路になるかどうかを確認すれば解ける問題です。

(イ)
( i )次の準備問題です。

( ii )整数問題ですが、時間短縮のため、因数分解や倍数を使って、上手く条件を絞って解けたかどうかですが、所詮 12個を試すだけです。まずは、手を動かしましょう。

(ウ)とにかく手を動かしましょう。『思考し試行する』ことは大切です。「場合の数」などの単元で、日ごろから漏れなく数え上げる練習をしておきましょう。

(エ)
( i )次の準備問題です。

( ii )ここでも手を動かしましょう。『思考し試行する』ことは大切です。「割り算の余り」や「循環小数」など、同じものが出たら繰り返す性質は知っておきましょう。


問5:主に算数の小問集合(2023年度でもっとも平易な問題だったのではないでしょうか。知識ではなくパズル的で神奈川県立の中高一貫校の適性検査に近い問題です)
(ア)
(i)論理的な思考問題ですが、表を書いて冷静に考えれば、容易です。整数問題などで鍛えておきましょう。
(ii)文章がヒントになっているので、文章に従って論理的に思考すればそれほど難しいもんだではないです。

(イ)
(i)立体図形の問題です。図も記載されているので、上手く使っていきましょう。また、ただし書きはしっかりと読んで解答しましょう。
(ii)異なる3つを選んでは、三角形の図形で考えていきましょう。選んだ3点が同じ図形になるかどうかは、論理的に検討してください。

(ウ)
(i)次の設問への導入問題です。
(ii)相似の利用問題ですが、冷静に考えれば容易な問題です。必ず点を取っておきましょう。


問6:教科横断型 今年度の最難問。中学の理数内容と推理・パズルの組み合わせ。とくに(エ)は難問
(ア)ストロボ効果を題材にした基本的な問題です。動画などのフレームレート( fps)の知識があるとすぐにピンときたのではないでしょうか。解き切りたい問題です。

(イ)
( i )明石の東経135度を使って、作図をしてみれば解ける問題です。

( ii )放物線(パラボラparabola)の焦点を背景とした問題です。なお、高校の数学IIIを知っていると一撃です。本問題は、放物線の接線は与えられた条件のもと、中学の範囲で検討して解いていく問題ですが、垂直に交わる直線の傾き†を求める必要があること、1年の物理の反射に関しての知識である最短距離‡を数学に応用することが必要なことから、知っている生徒にとっては簡単な問題ですが、知らない生徒にとっては、難しい問題になったかもしれません。
†‡当教室では、2年数学の「1次関数」で習いますが、教科書ベースの教材を使って教えている教室では学べません。

(ウ)知識自体は基本的な問題ですが、与えられた文章(条件や、実験内容)から適切に表などにまとめ、答えを出す必要があります。日頃から手を動かし、表やグラフなどに落とし込む訓練をしていれば解ける問題です。数学の「***の利用」などの応用問題に取り組んでいきましょう。

(エ)この問題は、重さがかかったときの図形が描けるかどうかが肝です。本問中にはさまざまな図が与えられていますが、解答に必要な図が記載されていません。日頃から「変化前」、「変化後」などの図や表を作り、比較することを覚えておきましょう。理科などの「実験前」、「実験後」などで素養を身につけておきましょう。
この問題で、選択肢cを「正」として選んだ生徒は、日頃の勉強の仕方を見直しましょう。数学を正しく理解するためには、数学で使う言葉を正しく理解することが必要です。またそのようなことを指導してくれる「しっかりとした塾」に通いましょう。なお、入力した値に対して出力される値が1つ定まる関係を関数と呼びます。


問7:社会科・理科を使っていますが、文章を論理的に読んで解答する問題です。
(ア)
( i )文章を論理的に読めれば正答できる問題
( ii )こちらも文章を論理的に読めれば正答できる問題
「陸地とサンゴ礁の間は波が静かなため航路にもなる」→ 堡礁
「環礁は、サンゴ礁の上に砂が集まって、標高数メートルの小さな島をつくることもある」→ 環礁
『ツバル』のことを知らなくても解ける問題ですが、知っておいてほしいです。

(イ)
ハワイ諸島がのっかっている太平洋プレート。太平洋プレートは、日本列島周辺で沈み込んでいることと、図4の海洋プレートの動きから、図3のハワイ諸島の動きが想定できます。
なお、ハワイが日本に年間数cm 程度近づいていることを知っていれば、どちら向き動いているか想定しやすいですね。

(ウ)
寒流が流れているところ場所が、サンゴ礁が分布しない海域と考える。
本文中にも『サンゴ礁は、熱帯や亜熱帯の暖かい海(表面海水温度が最寒月でも 18℃以上)に形成』と書かれています。
南極方面から流れている海流に当たっている地域を探せば正解にたどり着けます。

(エ)
( i )カナダ、アイスランドと共通点をもつ国を資料から見つけていきます。ボーキサイトの上位算出国ではないが、アルミニウムの上位生産国であることと、人口当たりの発電量が豊富な国であるノルウェーであることが分かります。また、本文中でも「アルミニウムは『電気の缶詰』と呼ばれている」と記載がありますね。

( i i )
カナダ、アイスランド、ノルウェーの電力に関しての共通点を表から見つけて書き出すだけです。いずれの国も、水力発電が豊富ですね。

(オ)
イオン化傾向を知っていれば一撃ですが、知らなくても論理的に文章を読んでいけば解ける問題です。ただし、「金のように単体で自然界に存在する金属もある」の一文で、一番陽イオンになりにくい金属が金であることが分かれば、選択肢が2択になります。