川崎鋼管通教室のメッセージ
「グリーンGDP」ってなんだ?
2022.02.04
政府が経済成長の新指標として検討していることもあり、グリーンGDPを耳にすることが多くなっています。
まず、GDP(国内総生産)は、1年間など、一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額です。国の経済的な価値を示します。つまり、経済成長を表す指標です。
近年、持続可能な社会を目指すため、温暖化をはじめ環境に配慮した経済成長が望まれています。
現状の経済指標であるGDPでは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出など環境に負荷をかけても、その負の遺産はGDPからはわかりません。逆に、汚染した環境を浄化するための投資をすれば、需要が増加しGDPは大きくなります。GDPが高ければ国にとってよいとの見方が変わりますね。
以上のことを改善するのが、グリーンGDPです。GDPの成長率を、温室効果ガスの排出などの環境の悪化を貨幣評価し差し引いて計算すれば、環境にどれだけ負荷をかけてGDPを上げてもグリーンGDPは上がりません。グリーンGDPは、環境にどれだけ配慮をした経済成長なのかを示す、新しい経済指標です。
このように、グリーンGDPで、環境負荷を推し量ることができれば、環境対策が今以上に注目され、社会全体がもっと環境にやさしくなれるかもしれません。