城南コベッツ都賀駅前教室

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都賀駅前教室のメッセージ

共通テスト2023を振り返る 社会編

2023.01.16

城南コベッツ都賀駅前教室です。
先日の共通テストを振り返って触れてみようと思います。

共通テスト、受験生にとって大きな試験であり一つのターニングポイントであるため、毎年話題になります。
センター試験から共通テストに変わって数年経ち、名称についてはある程度定着してきたかと思いますが、形式はどうでしょうか。

まだ試行回数が少ないこともあってか、試行錯誤が見て取れます。
実際に試験を受ける側からすれば対策がしづらく大変な試験です。

今日は社会(地歴公民)について触れていきます。


社会-図や資料の割合が増え、対話形式の読み取りも-

社会は、地歴公民問わず図や資料に関係する出題が非常に多く、単純な知識問題は多くありません。
むしろ、知識に加え、知識を活かして思考力を問う問題が増えました。

世界史はテーマに基づいたデータ、資料、対話文から出題されるパターンが多く、王朝や民族に関連した内容や中國の科挙(科拳の誤字も話題になりました)、産業や労働人口などからの出題も見られます。

日本史も同様に史料問題が多いですが、古代の地図から当時の事情などを読み解く問題、史料や祭祀から当時を取りまく事情(経済、教育など)を読み取る等、単純な知識だけでは紐解けない問題が並びます。

世界史日本史共通して、歴史の問題と言うと「〇〇時代における内容である。以下の問題に答えよ」のイメージが強いと思いますが、一つのテーマに沿って時代を跨いだ内容を出すことが増えたように思います。
現在とは違う当時の背景を踏まえて教育、経済、衛生事情などで指摘できる点を解読できる知識と思考力は、今後試験を解く力としても必要になってくるでしょう。

公民は、世界史日本史地理で問われたような傾向の問題の現代バージョンのような形で、ほぼ現代史です。
現代社会が抱える問題点の指摘と、その解決法を導くような形態
倫理はもはや思想史で著名な思想、哲学などが並びますが、資料読み取りはこちらにもあります。
しかしこちらは思考力を問う問題が作りにくいのか知識面で解ける問題も多く、使用できる学校やそもそも履修できる高校も少ないとは思いますが、難易度だけで言えばそれほど高くないように見えます。


地理ほぼ問ごとに「グラフ、地図、データ」のいずれかが出されています。
噴火や洪水といった災害に関する問題と、地価や土地利用に関する出題も増えています。
各地域ごとで生産できる作物や畜産物の知識はもちろん、資料から読み取れる情報として正しいものを選ぶ問題も健在です。
過疎などの社会問題に対する考えやそれぞれの国家毎での統計データの知識を使った問題もあります。
国家間のデータ上での対比も出てくるので、それぞれの国が持つデータにも詳しくなければなりません。

総じて単純な知識問題は少なく、資料からの読み取りと考えられることの指摘まで及ばなければなりません。

起こった出来事などの知識を答えるだけでなく、
なぜ、そういう出来事があったのか?」や「その出来事や当時の周辺状況から、どういったことが読み取れるか?」というような出来事の因果関係を考えさせるような出題が増えてきたように思います。

これは、以前お伝えした、高校の新学習指導要領にあるねらいの内容にほぼ当て嵌まる内容です。
新学習指導要領にある「ねらい」の部分と出題傾向には密接な結びつきがあることが分かります。
これからの時代において、地理、歴史上の資料、データから課題点を指摘し、これからの問題解決に活用する力とは何なのか、その一端が問題からも読み取れるのではないでしょうか。