城南コベッツ都賀駅前教室

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都賀駅前教室のお知らせ

(地理総合・歴史総合編)2022年4月からの高校における新学習指導要領と2025年度以降共通テストについて

2022.01.25

城南コベッツ都賀駅前教室です。

2021年度(つまり今)より、中学校教科書が新学習指導要領に則った内容に改訂された、というのは記憶に新しいと思います。
実はその一年前の2020年度には小学校の教科書が改訂されていました。

そして、今年の4月、2022年度入学生より今度は高校の教科書が新学習指導要領の則った内容に改訂されます。(年次進行で実施のため現高1生、高2生は科目変更はありません)

高等学校学習指導要領解説

高等学校学習指導要領の改訂のポイント
(4枚目 高等学校の各学科に共通する教科・科目等及び標準単位数 現行と改訂後比較)

今日は、その中でも区分けごと変わった社会の地理・歴史、特に必修となる「地理総合」「歴史総合」について見ていきましょう。

そもそも「地理総合」「歴史総合」って何なのか?

地理・歴史におけるこれまでの教科、科目は地理A,B日本史A,B世界史A,Bでした。
これからは地理総合歴史総合地理探求日本史探求世界史探求へと変わります。

うち必修が地理総合歴史総合となります。

地理総合、歴史総合が必修化、そして日本史でも世界史でもなく歴史総合が科目化された背景は何故なのでしょうか。

(中略)~一方で,主体的に社会の形成に参画しようとする態度や,資料から読み取った情報を基にして社会的事象の特色や意味などについて比較したり関連付けたり多面的・多角的に考察したりして表現する力の育成が不十分であることが指摘されている。また,社会的な見方や考え方については,その全体像が不明確であり,それを養うための具体策が定着するには至っていないことや,近現代に関する学習の定着状況が低い傾向にあること,課題を追究したり解決したりする活動を取り入れた授業が十分に行われていないこと等も指摘されている。」(【地理歴史編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 p6 (1)①現行学習指導要領の成果と課題 より引用)

資料による情報整理と考察や考え方を養うこと、
世界史や日本史の分野に分かれた古代~中世の知識は得ていても
世界史、日本史が重なる部分も多く現代の問題につながる部分も多い近現代史の弱さ、
そして現代の国際社会におけるさまざまな問題、課題を追究、考察、解決に向けての取り組みが不足している、
すなわちそれらを補う内容が指導要領に織り込まれているということです
実際、歴史総合は近現代史が中心の内容になるようです。

また、令和7年度(2025年度)より共通テストも新学習指導要領に対応した試験となることが予定されています。
ちなみに令和7年度とは2022年1月現在中学2年生(4月から新中3生)が高校3年生になる時です。


令和7年度以降の試験に向けた検討について

こちらでは、令和7年度以降共通テストに新たに「情報」が加わり6教科8科目となり、一部教科も新学習指導要領に基づいた名称に変わることが告知されています。
かつ、「地理総合」「歴史総合」のサンプル問題と、そのねらいが記載されています。

そのサンプル問題を見てみると、かなりグラフ(年代や国家間別人口推移など)や資料問題が含まれています。

地理には自然災害に関する要素が織り込まれています。
たしかに、地震や津波、洪水など自然災害は我々の日常にずっと身近な存在となり、その知識と解決に向かう力は我々に欠かせないものとなりました。
歴史も、これまでの「歴史上の出来事を覚える」だけでなく、資料やデータを基に包括的に出来事を把握し認識できることが求められるようになりそうです。
(もちろん、資料に当てはまる適切な語句や説明を選ぶ知識問題も出題されます)

これまでは「地理・日本史・世界史」の中から2つ学習した、
特に世界史必修で地理・日本史が選択というパターンが大半だったのではないでしょうか。
これからは地理総合、歴史総合が高校で必修となることで、地理、日本史、世界史のいずれの要素も含め社会的事象に対し、地理総合は地理的な見方から、歴史総合は歴史的な見方から紐解いていく力が養われることが求められていくことでしょう。

次回は、国語、公民(公共)などに触れていきます。