城南コベッツ都賀駅前教室

Tel:043-306-1611

  • 〒264-0026 千葉県千葉市若葉区西都賀3丁目3-17 ライブリー都賀西口 1階
  • JR総武本線 都賀駅 徒歩1分

受付時間:14:00~20:00/日祝休

  • 1対1個別指導
  • 1対2個別指導
  • atama+個別指導
  • 総合型・学校推薦型選抜対策
  • ジュニア個別指導

都賀駅前教室のお知らせ

千葉県公立入試2022 数学難化!出題方針も予想平均点50~55点で昨年59.3点より減少を予想

2022.02.24

城南コベッツ都賀駅前教室です。

本日、いよいよ千葉県公立高校入試1日目でした。
教科は国語、数学、英語でしたが、問題速報を見た時もその後来た生徒さんたちも皆「なんじゃこりゃ?」と同じような反応でした。
国語の漢字は難しくなっていますし、作文も単純に賛成か反対か、ではなくどちらの意見を支持するか?といった内容で明確な正解のない中で筋の通った記述が出来るかという難しさがありました。

しかし、その中でも数学は明らかに傾向が変わったと思います。
紐解いていくと出題傾向はこれまでを踏襲した部分も大きいですが、難易度の部分で言えば間違いなく「難化」でしょう。
今日は、これまでの数学の問題と今年の数学の比較を見ていきましょう。

・大問数が減少
数学の大問数が昨年までの5個から4個に減少しました。
大問1が計算、大問2が統計、確率、図形(計算、作図)などでしたが、今回去年までの大問1、2の内容が大問1に統合された形です。
去年の大問34の関数、証明が今年は大問2(関数)、3(証明)と大問数が減ったことにより1つずつ前にずれ込む形になりました。

大問1の計算問題の割合が減少、代わりに二次方程式の利用の計算が登場
大問1は今まで計算問題が5問6問あったものが減りました。(冒頭は3問ですが、少し後の大問1の(5)も連立方程式の計算なのでこちらも含めれば4問程度)
初めの計算は取りやすいから落とすな、とは生徒さんにも伝えてきましたが、蓋を開けてみるとどうして計算が3問しかないのと皆言っていました。
去年までの大問1で見られた取りやすい計算問題の割合が減り、大問2で見られた文章題、統計、確率や図形などの問題の割合が増えました。

大問1の計算の後に来た図形の縦横の長さをxで表す問題など、
これまでの大問1にも見られた二次方程式の問題ではありますが、単純な式計算ではなく長さをxを用いて答えるという利用問題の要素や、答えが2x^2+3x(cm^2)だったり、長さを求めるのに解の公式を使って、綺麗な数字にならず本当に長さの答えなのかと不安に思ってしまう(しかもいつもの癖で-3±√65のまま書いてしまった人もいたと思います)、普通の二次方程式の計算に比べるといくつもうっかりミスを誘発するような問題だったと思います。

大問1での問題数増加、配点の減少
これまで大問1、2は1問辺り配点が5点のものがほとんどでしたが、今回大問1,2が統合されただけでなく配点3点の問題が増え、これまで大問1,2合わせて問題数は11,12問から14問に増加したのに対し、配点55点または60点はあったものが今回大問1で合計51点に減少と、全体から見て一問当たりの比重は減った分大問1に割かなければいけない時間や労力は増大したと取れます。

新傾向の大問4
対話文形式の問題は大学の共通テストでも見られるような最近のトレンドですが、内容は中学2年生で学習する「一次関数の利用」の移動する点に関連する問題でした。
この新傾向には面食らった人も多いでしょう。
ここ2,3年ほどは大問5は文字式の利用が続いていましたが、一次関数の利用となったのは傾向変化です。
これまでの大問3(今年の大問2)のような関数の問題は苦手とする生徒さんも多いですが、今回一次関数の利用も出題されたことで関数の問題が大問2つ(2、4)で出題されたことは、より関数の比率と対策の重要性が高まったと言えるでしょう。

全体的に、「取りやすい所は取りやすいのでそこを落とさなければ5割6割は狙える」ものだったのが「取りやすい問題の数が減って、思考を問う問題が増えた」と言えます。
数学が苦手な生徒さんでもこれまでは最低限の点数は確保しやすかったですが、今回は数学がそこそこ出来る生徒さんでも(過去問を繰り返し解いてきた生徒さんも)かなり焦らされた問題だと思います。
しかし、大問2の関数はこれまで(1)が取れれば良しというところですが今年は(2)も答えやすく、大問2の(1)(2)だけで配点10点(各5点)取れるところを見れば、これまで通り抑えるところをきっちり抑えておけばそこそこの点数は狙えると思います。

今日の試験本番でかなり不安に思った生徒さんも多いと思いますが、今日はやった問題の自己採点や見直しなどはせずに明日の理科社会の復習を進めて、明日以降自己採点をやっていきましょう。
また、来年以降受験の新中3、新中2生は、今年の傾向変化は確実に尾を引くと思います。
急に傾向が変わる可能性を見越して、対応できる力を養っていかなければなりません。