2022.06.01
こんにちは、教室長の木村です。
さて、国会の会期末が迫ってきていますが、衆議院の財務金融委員会で、藤巻健太衆議院議員が「三角関数よりも金融経済を学ぶべきではないか」という旨の発言をして、話題になっています。
高校で学ぶ三角比と三角関数。高校の定期テストや大学入試で出題される内容ですが、文系の進路に進むと、社会人になってからあまり使う場面がない数学の単元ではあります。
しかし、三角比や三角関数は、社会のいたるところで活用されている、非常に実用的な知識です。
sinθ(正弦)やcosθ(余弦)やtanθ(正接)は、測量に使われます。教科書に出てくる演習問題でも、木の高さを求めたり、鉄塔の高さを求めたりする計算を行ったりします。建物の建築の際にも使われますし、階段の角度やスロープの傾斜などを求める時にも使われます。
また、sin(サイン)やcos(コサイン)のグラフは波の形になりますので、電気や電波、光や音などを表す際に使われます。写真撮影や画像処理、音声処理や音楽再生などの機械装置やプログラム等にかかわる理系の技術者の人たちは、三角関数の知識を使って仕事をしています。
高校生のみなさんは、そうした社会の仕組みのことも十分に知ったうえで、しっかり三角比や三角関数の学習を進めていってほしいと思います。